「奥ゆかしさ」を持たせたアプローチ
旧邸宅から様々な継承を実現したアプローチは、オーナーの希望に設計士と職人たちが腕を振るった見どころの一つ。 アプローチからエントランス内までの道程は旅館を思わせる演出となっており、華美ではなく「奥ゆかしさ」を持たせ、入居者を品格を備えた静謐な暮らしへ誘う。 賃貸物件でありながら、優美な品位を持ち、まるで旅館のような落ち着きと安らぎそして質感の高い暮らしを示唆できる装いが揃う。

目黒区鷹番は都心への優れたアクセス、一歩奥に入ると広がる閑静な住環境が絶妙なバランスで共存する静穏で洗練された邸宅街。 整然と整理された邸宅が広がり、歴史的な背景に裏打ちされた品格と高い秘匿性を有する。 さらに本件の計画地は代々受け継がれてきたオーナーの旧邸跡であり、オーナーには深い思い入れがあった。 時代を紡いできた旧邸宅や庭木。格式ある独特な周辺環境。 オーナーの思いに共感した設計士や職人がオーナーとともに歴史の継承方法を検証も交えながら熟考を重ね、土地の魅力を損なうことなく、想いの継承を輪郭として鮮明にする方向へ関係者が一丸となって舵を切る。 効率化が求められる現代の建築事情の中「ものづくりの魅力」を追求することで共感力を高め、賃貸事業として収益性は確保しながらも後世に続く価値ある建物の創造へ挑戦した。
旧邸宅から様々な継承を実現したアプローチは、オーナーの希望に設計士と職人たちが腕を振るった見どころの一つ。 アプローチからエントランス内までの道程は旅館を思わせる演出となっており、華美ではなく「奥ゆかしさ」を持たせ、入居者を品格を備えた静謐な暮らしへ誘う。 賃貸物件でありながら、優美な品位を持ち、まるで旅館のような落ち着きと安らぎそして質感の高い暮らしを示唆できる装いが揃う。
(左)旅館のようなアプローチ(右上)旧邸宅から灯篭を移設し和風庭園に(右下)旧邸宅の瓦を利用した外構
弧を描く独特な形が落とし込む影。 職人が仕上げた塗り壁の質感が生み出す光の滲み。 照明の彩りによって刻一刻と変化するその表情は、有機的な形と相まってまるでのびやかに生きているかのような演出が見られる。
本プロジェクトでは、旧邸宅の玄関から床材を、庭から桜の大樹を継承したオブジェクト等を製作。 職人たちが、解体前からオーナーと打ち合わせをすることで、思いの継承を念頭に、職人一人ひとりが工程のアイデアを提案した。 「芸術作品」ではなく、継承のシンボルとして昇華させている。
庭にあった桜の大樹は解体前に回収。職人がレジンを用い製作した
旧邸宅の床材を用い、着脱可能なアートパネルとして職人が製作