建築工程に家具製作を組み込むことで工期短縮とデザイン統一を実現
建築の初期段階から家具の素材・サイズ・用途・デザインを「建築」として検討できる仕組みと体制を形成。 建築と家具を同時に検討するため、優れた「調和」が実現可能となりました。 同時に、関係者の意思統制が容易になり、建築工程がスリム化。その結果工期が短縮され、お施主様の負担も軽減します。
建築後に必要に迫られて揃える家具は、納まりや、ボリューム、色味のバランスなど、空間と調和させることが難しく、建築そのものの価値すら下げる要因になりかねない、と、平成建設の大工たちは捉えていました。 多種多様の既製品家具を設置する場合、建築との完璧な調和を生み出すことは非常に難しくなります。 しかし、オーダーメイドにすると工程が複雑になり、更なる手間が発生するため、お施主様の中には実施を困難に感じてしまう方もいらっしゃいます。 そこで、大工たちは建築工程の内製化を果たした自社の強みを生かし、家具製作を建築工程に組み込むことを考案。 お施主様が設計士・大工と共に、建築の初期段階から家具の素材・サイズ・用途・デザインを「建築」として検討できる仕組みと体制を形成しました。 その結果、思い入れのある材や立木の再利用すら可能になり、お施主が「より優れた建築」を追求できるように、調和した空間の素晴らしさを伝え・創出する「杢巧舘」が生まれました。
建築の初期段階から家具の素材・サイズ・用途・デザインを「建築」として検討できる仕組みと体制を形成。 建築と家具を同時に検討するため、優れた「調和」が実現可能となりました。 同時に、関係者の意思統制が容易になり、建築工程がスリム化。その結果工期が短縮され、お施主様の負担も軽減します。
「家具」と「建築」が互いの価値を高めるためには、素材本来の魅力を関係者が十分に理解することが重要です。 杢巧舘では厳選した希少な一枚板を150枚以上展示しており、案内役の大工が、一枚板の魅力や杢に刻まれたダイナミックな歴史を語ります。 お施主様は大工と共に館内を巡り、「家具」と「建築」の調和についての必要性を見出すことができます。
建築を検討する段階で大工が参画するため、お施主様が持ち込んだ素材や、解体時に産業廃棄物として処理されてしまう柱や梁などの古材、旧宅の立木をも新築へ継承させることができます。 持ち込みの素材は大工が吟味し、塗装による変化や「味」まで詳細に検討。大工が仕様確定に関わることで、お施主様の思いが直接つくり手に伝わり、仕上がりに反映しやすくなります。