カフェ風キッチンの実例・ポイント紹介 シンプルテイストから古民家テイストまで!

カフェ風キッチン 注文住宅

コロナ禍のもと、自宅で過ごす時間が増えるにつれ、「うちカフェ」の人気も高まっています。壁紙の交換や簡易的な棚の取り付けなどはDIYでも楽しむことができますが、オリジナルキッチンの設置や意匠を凝らしたタイル貼りの壁面、カウンターの造作などには工事が必要になります。

今回は様々な「カフェ風キッチン」の施工実例と、カフェ風に仕上がる内装・インテリアの選び方についてご紹介します。

編集 平成建設

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カフェ風キッチンを演出するポイント

素材感の組み合わせによって、様々なカフェ風キッチンをつくることができます。クールなインダストリアルデザインにするのか、暖かみのあるレトロテイストで纏めるのか、はたまたナチュラルなカフェ風を目指すのか、まずは方向性を定めましょう。

キッチンの選び方

カフェ風キッチン

カフェ風の空間づくりには、カウンター式(対面式)のキッチンがお薦めです。対面式キッチンには、手元を隠せる立ち上がりがあるデザインと、凹凸のないフルフラットのデザインがあります。立ち上がりがあれば細々としたものを見せずにすみますし、フラットなキッチンは、キッチントップに余計なモノを置かないことで洗練されたイメージになります。

キッチン本体は、業務用を意識したオールステンレスのものか、面材や腰板に木材を用いたナチュラルデザインのものが人気です。

オールステンレスのキッチンを導入する場合は、キッチンの床や天井に木質感を盛り込んでバランスを取るか、素材をタイルやモルタルで統一してスタイリッシュな印象に仕上げましょう。

左官仕上げのキッチントップ

最近人気なのが、天板をコンクリート風に仕上げた製作キッチン。コンクリートの武骨なデザインはインダストリアルな空間にぴったりです。

手軽にコンクリート調を楽しめる左官仕上げ

セメントと砂を配合したモルタルは独特の質感を持ちますが、重い・ひび割れしやすい・施工が大掛かりになるなど、屋内では扱いにくい点が多々あります。そこで増えてきたのが、「ワンダーフィックス」や「モールテックス」などの左官塗材を用いて、コンクリートの質感を再現する方法。柔軟性が高くひび割れに強いだけでなく、仕上げ層を薄くすることができるので床下の補強も不要です。ブロック調やレンガ調など、表面に様々な質感を再現することも可能。

一般に販売されているキッチンでも、腰壁に木を巻いたり、カウンターを造作したりするとぐっとおしゃれな雰囲気になります。ナチュラルなカフェ風キッチンを目指すなら、白を基調とした木質感のある面材や、バーンウッドを採用してみましょう。レトロな風合いがお好きな方にはエイジング加工もお薦めです。

壁材の選び方

カフェ風キッチンを演出するには、キッチンの壁面に差し色となる壁紙や、素材感が異なるタイルを貼り、アクセントウォールにすると効果的です。差し色に思い切った色を選んでも、キッチンの背面であれば意外と違和感なく馴染みますのでご安心ください。

壁にタイルを貼る場合は、シンプルなブリックタイル、北欧調のデザインタイル、カラフルなモザイクタイルなど、貼り方の違い、タイルの色の違い、タイル幅の違い、目地の見せ方の違いなどによって、全く異なる印象に仕上がります。基本的には壁の色に合わせて白いタイルを選ばれる方が多いのですが、敢えてグレイッシュな色を選ぶと更におしゃれな雰囲気になります。

コンロ周りのタイルは要注意

コンロ周りにタイルを貼る場合は、油跳ねについても検討する必要があります。汚れやすいことを考慮し、手入れのしやすいタイルを選んだり、目地を濃い色にしても良いでしょう。

タイルを貼る際には、面積に注意してください。あまり広範囲に貼るとキッチン本体よりも目立ってしまい、ちぐはぐな印象になります。同じメーカーの同じ色のタイルでも幅が違えば印象が異なりますので、実際に現場にサンプルを持って行き、並べてみることをお薦めします。

また、キッチン背面の壁とキッチンカウンターに同じタイルを貼ると、空間に統一感を生むことができます。

個性的なキッチンを選んだ場合は、キッチン本体の魅力を活かすために壁紙はシンプルな無地ものを選びましょう。

床材と天井材の選び方

床材はキッチンのデザインに合わせて選びます。リビング・ダイニングと同じ材にすれば空間に連続性が生まれますし、逆に異なる素材を使ったり、貼り方を変えたりすることで、キッチンを視覚的に独立させることができます

最近のカフェ風キッチンは無垢のフローリングが人気ですが、油汚れや掃除の手間が気になる方は、床をタイル貼りにするとよいでしょう。スタイリッシュに纏めたい場合はモノトーン調のタイルが、温かみのあるデザインがお好きな方はテラコッタタイルがお薦めです。

火を扱うキッチンは、建築基準法により内装に制限が掛けられていますが、IHキッチンを導入したり、準不燃材の板を使ったり、天井を高くしたりすれば、天井に木を貼ることも可能です。※写真はIHキッチンを導入

照明の工夫

カフェ風照明二種

キッチン・ダイニングには温かみのある照明を導入すると雰囲気が良くなります。オレンジがかった「電球色」はリラックス効果があるだけでなく、料理を美味しそうに見せてくれます。

スタイリッシュなダウンライトも良いですが、よりカフェ風に近づけたいのならばペンダントライトがお薦めです。ナチュラルなカフェ風キッチンならばガラスシェードと、クールなカフェ風キッチンならばスチールシェードと相性が良いでしょう。

 一風変わった照明をアクセントに

ダイニングの照明には壁付けのブラケット照明もお薦めです。使い勝手を考え、アームが長く、角度を調整できるデザインを選びましょう。また、アンティークのガラスシェードや剥き出しのエジソン電球、本来は漁船で使われるマリンランプも、おしゃれなアクセントとして人気があります。

収納の工夫

吊棚

カフェ風キッチンにとって、「見せる収納」は不可欠です。食器棚はロータイプを選び、壁面を最大限に活用しましょう。壁にはシンプルな飾り棚を設け、見られることを意識しながら食器や家電、お気に入りの雑貨を並べます。

キッチンの直上に配置するなら、オープンな吊棚やハンガーが◎。観葉植物や照明と絡めることでインテリアの幅が広がります。

グラスラック

天井を使った収納なら、グラスラックもお薦め。吊り下げたグラスが照明の光を反射し、まるでシャンデリアのように輝きます。こちらは少し大人なカフェバーのような雰囲気になりますね。

また、いくらインテリアにこだわっても、家電のコードが見えてしまうと興ざめです。可能であれば収納家具を造作し、あらかじめどこに何を収納するか決め、家具のデザインと一体化するように配線しましょう。

パントリーでスッキリ収納

普段使わない食器や生活感のある家電は、キッチンではなくパントリーに収納すると空間を美しく保つことができます。パントリー内はどうしても雑然としてしまいがちですが、思い切って派手なクロスを貼ってみると、雑然さがあってもおしゃれな雰囲気にまとまります。

インテリアの工夫

せっかくキッチンをカフェ風に設えたなら、家電やキッチンツールにもこだわりたいところ。カフェ風キッチンには、ステンレスやホーロー、ガラスなどの素材が良く似合います。

キッチンカウンターに観葉植物やフラワーアレンジメントを置くことで、空間が華やかになります。植物を飾る時は生花よりもグリーンをメインにするとよりカフェ風に近づきます。

窓を設けられる場合、インテリアと実益を兼ねて、ささやかなキッチンガーデンを設置してみましょう。繰り返し収穫できるハーブ類や、飾りに使うパセリなどがお薦めです。

コルクボードや黒板はカフェ風キッチンの定番アイテムです。黒板塗料を使えば、壁を一面まるごと黒板にすることもできますし、収納棚を製作して、その壁面を黒板として利用される方もいらっしゃいます。

カフェ風キッチンの実例を紹介

モダンなカフェ、レトロなカフェ、ナチュラルなカフェ、古民家カフェ……等々、一言に「カフェ」と言っても様々な種類があります。ここでは、タイプの異なるカフェ風キッチンの施工実例をご紹介します。

施工事例1 タイルが映えるカフェ風キッチン

タイルが映えるカフェ風キッチン

ウッディ×アイアンで構成されたシンプルなカフェ風のキッチン&ダイニング。素材感を統一することで、連続する空間に調和が生まれます。

アンティークテイストのキッチン

キッチンの背面収納はオリジナルデザイン。面材には木目が美しいタモ材を使用し、アンティーク調のブルーグリーンのタイルを貼りました。床はフロアタイルを敷き、キッチンが独立するようなデザインとしています。スタイリッシュな対面キッチンと、収納のウッディ&アンティークさが程よく調和した空間となりました。

背面収納は製作家具

暖色の照明が空間を柔らかく照らし出します。製作の背面収納には目立たないように家電用のコンセントを設置しているため、レンジやオーブンがスッキリと収まります。

施工実例2 シンプルなカフェ風キッチン

シンプルなブルックリンスタイルのLDK

リビング、ダイニング、キッチンが繋がるLDK。キッチンや壁面は白を基調とし、床の色は濃いブラウンを選択。吹き抜けと大開口から明るい光が降り注ぎます。

ブロック調のカウンターを設けたシンプルなキッチン

こちらのお住まいは壁付きのキッチンを選択されましたが、手前に独立したカウンターを設けることでカフェテイストを演出しています。白×ブロックがおしゃれなブルックリンスタイル。

白いタイルを貼ったカフェ風キッチン

キッチンはシンプルに白で統一し、床や収納に濃いブラウンを取り入れてバランスを取っています。シンク上部のオープン吊棚は、「見せる収納」も兼ね、カラフルな食器をディスプレイ。

赤いダイニングチェアが映えるおしゃれなLDK

白を基調としたシンプルな空間に、赤いダイニングチェアが程よいアクセントをもたらします。

施工事例3 古民家カフェ風キッチン

古民家カフェ風のキッチン

リビング・ダイニングとテイストを合わせた、古民家カフェ風のキッチン。キッチンカウンターを造作しています。

タイル貼りがレトロモダンなキッチン収納

キッチン本体はステンレス製のシステムキッチン、背面の収納は製作家具です。アクセントに貼られた、ブルーのタイルがレトロな雰囲気を演出します。キッチン奥の扉にはアンティーク建具を使用し、住まいの雰囲気を統一。キッチンと洗面・浴室を繋げ、回遊動線を設けました。

アンティーク照明

キッチンカウンターの照明はアンティークのガラスシェードを採用。

施工事例4 ナチュラルな印象のカフェ風キッチン

ダイニングテーブルを造作したキッチン

アンティーク風の木材を腰壁に巻いたキッチン。グレイッシュなタイルとシンプルな棚によって、ナチュラルなカフェ風の空間となりました。照明はシンプルなペンダントライトを採用。製作のダイニングテーブルはカウンターと一体化させています。

パントリーと隣接するカフェ風キッチン

ダイニングテーブルで家電を使えるよう、キッチンカウンターに電源を設けています。キッチンに隣接してパントリーを設け、華やかな壁紙を貼りました。

大きな吹き抜けのあるLDK

大きな吹き抜けのあるお住まい。壁は白を基調とし、床だけでなく天井や壁面にも木を用いることでナチュラルな雰囲気に仕上がっています。

施工事例5 こだわりのカフェ風キッチン

ナチュラルなカフェ風キッチン

ステンレス製のフルフラットキッチン。面材に木を用い、明るくナチュラルなカフェ風にまとめました。コンロに近接する壁面にはお手入れしやすいようにタイルを貼っています。

グリーンがナチュラルな印象のカフェ風キッチン

照明はシンプルなペンダントライトを採用しました。キッチン背面の造り付けの棚は「見せる収納」としてお気に入りの食器や雑貨を飾ります。生花ではなくグリーンを投げ入れにすることで、よりナチュラルな空間に。

個室間のあるカフェ風ダイニング

キッチンの横に配置されたダイニングスペースは、垂れ壁によって個室感を強めています。作り付けのベンチ、テーブル、飾り棚、フレームのような窓の相乗効果で、まるでカフェの個室席のような雰囲気。

施工事例6 インダストリアルにリノベしたカフェ風キッチン

インダストリアルデザインにリノベーションしたLDK

中古の分譲マンションを購入してフルリノベーション。天井の構造体や配管を剥き出しにすることで、インダストリアルな内装の住まいになりました。

配管が剥き出しになったインダストリアルなキッチン

対面式のキッチンは、ブルーのアクセントカラーが印象的。アンティークの椅子と組み合わせ、モダンとアンティークが両立するカフェ空間としています。テーブルの照明は、カウンター上部に配置したパイプを利用して位置や高さを変えることが可能。パイプには観葉植物やスワッグを吊り下げることもできます。

猫と暮らすリノベーション

コンクリートのスラブを剥き出しにすることで、天井も高くなります。お気に入りのアンティーク家具や雑貨を飾り、コンクリートと木質感、モダンとアンティークが調和する空間となりました。

施工事例7 ヴィンテージ調のカフェ風キッチン

ヴィンテージテイストのキッチン

勾配天井に貼った木材とシンプルなカウンターによって、ヴィンテージテイストが漂うカフェ風キッチン。キッチン背面に大収納を設けています。

ロフトが見えるキッチン

キッチンからリビング方向を見る。キッチン自体は、使い勝手の良いメーカー製のシステムキッチン。カウンターを造作することでおしゃれなカフェ空間が生まれます。

個性的な照明が印象的なLDK

ロフトからの眺め。食器や家電を収めたキッチン背面の大収納空間は、引き戸を閉じることで丸ごと隠すことができます。照明はユニークなワイヤーシステムを導入。

まとめ◆気持ちが切り替わるおしゃれなカフェ風キッチン

カフェ風キッチンは、住まいの中でひときわ洗練された空間です。自宅でダラダラしたくない時、気分を変えたい時、おしゃれなカフェ風の空間は重宝します。キッチンを綺麗に保つために不要なものを棄てたり、キッチンに飾るために花を買ったり、キッチンに似合う食器を探したりすることで気持ちがリフレッシュし、暮らしにメリハリが生まれます。

新築住宅だけでなく、リフォーム工事でも人気のカフェ風キッチン。コロナ禍によって外出制限がかかり、うちカフェが注目されている今、住まいの中に「素敵なお気に入りの場所」を作ってみませんか?

監修 山田 博

一級建築士/一級建築施工管理技士/インテリアコーディネーター/宅地建物取引士/福祉住環境コーディネーター検定2級

前職ではデベロッパーの建築部門で多くのマンション・戸建てプロジェクトを担当。現状は、法人営業を中心に各プロジェクトに参画している。

平成建設 企画部 山田 博