藪明山展

世田谷支店 住宅ショールームオープン記念 «特別展»

  • 2015.4.25~2015.5.27(日曜休館)
  • 10:00~18:00
  • 平成建設 世田谷支店2階特別展示室 map
  • 無料
  • 03-3426-1103
藪明山
  • 百年の時を超えて里帰りした、
    明山薩摩

  • わずか数センチの中の、
    超細密技巧上絵

藪 明山(本名:政七、1853~1934)は、明治13年(1880)から東京で薩摩焼風陶器の絵付技術を学び、大阪中之島に「陶器描画場」を開設しました。幕末に欧米諸国向けの輸出品として注目された薩摩焼は、漆藝や彫金、七宝と並んで外貨を獲得する日本の輸出商品の花形でした。京都・名古屋・東京・横浜などの多くの産地が腕を競う中、大阪の“藪 明山”の上絵陶器は、誰もが驚く緻密な描写と、多彩な表現で「明山薩摩」・「藪明山」として、世界各国で大変な人気を獲得します。日本人の高い美意識・藝術性・技術・誇りを担って世界中に送り出された「SATSUMA」ブランドの陶器。気の遠くなるような集中力と根気、忍耐によって生み出され、工房がなくなった現代においても世界中に愛好家が存在します。本来輸出用だったため、日本ではなかなか見ることができなかった貴重な品々。今回は、世界中から百年以上の年月を経て再び日本の地に集まった名品約70点を展示いたします。

三面絵変大鉢(高さ17.0/口径17.2/底径6.6cm)

菊詰窓絵図平型花瓶

(高さ17.2/最大径13.2/口径4.9cm)

猿と藤 花瓶

(高さ18.5/口径4.4/最大径10.5cm)

子供百人遊戯図茶碗

(高さ8.1/口径13.6cm)

小花瓶

(高さ7.5/最大径2.8/口径1.5cm)

藪明山は、明治18年(1885)の第十四回京都博覧会で「有功賞」初受賞以降、パリ万国博覧会(1889,1900)、第三回内国勧業博覧会(1890)、コロンブス世界博覧会(1893)、セントルイス万国博覧会(1904)、リエージュ万国博覧会(1905)、パナマ太平洋万国博覧会(1915)など、数々の賞を受賞しています。 “精巧美麗 装飾用として最も佳品なり”と評され、英国最大の日本美術品蒐集家であるナセル・D・ハリリ氏のコレクションにも、明山作品103点が所蔵されています。また明山自身も国内外の展覧会で理事、審査員を歴任しています。

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