WORK 20
入母屋造(いりもやづくり)の屋根が少し膨らんで見える、珍しい、起り屋根(むくりやね)の和風住宅です。 重厚な和室や坪庭は、施主様と棟梁のこだわりが生み出したもの。 随所に光る職人の手技が美しい住まいです。
屋根が少し外側に膨らんで見える、優美な曲線を描く「むくり屋根」は、和建築の伝統的な技法のひとつ。屋根の曲面は、凸の形状を「むくり」、凹の形状を「そり」という。
和住宅ならではの落ち着きが感じられるアプローチ。
層を成して重なる屋根に職人の技が光る。
庭から見た広縁。
広縁沿いの中庭。
落ち着きある和の佇まいの玄関。床部分には仕上げ方法の違う御影石を使用した。
ヒノキの格子天井の玄関。玄関の正面には飾り棚を設け、季節感を演出する。
和で統一された邸宅の中、応接室は飾り付けた暖炉(マントルピース)を設け、洋風の空間とした。
日当たりの良い縁側に面した二間続きの和室。
床の間や存在感のある欄間で構成された伝統的な和室。
堂々とした床柱は紫檀(したん)。 虫害や菌に強く耐朽性に優れた高級木材だが、何よりもその美しい風合いが人の目を惹く。和室の壁は聚楽塗(じゅらくぬり)を採用。
二間続きの和室は、襖を閉めれば独立した空間に、開け放てば広々とした共有空間となる。このように、用途に合わせて空間を自在に変化させる点が和室の長所。
室内から観賞するために設えた坪庭は、御簾垣(みすがき)を適切な高さに配置することで外部からの視線を遮り、プライバシーを保護している。
白岩 博美
桜井 謙治
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