WORK 137
計画地はJR南武線「武蔵新城」駅から徒歩13分の好立地。第三京浜道路「京浜川崎IC」にも程近く、車を使えば都内まで約5分、新横浜まで約17分で出られることから、 車を持つファミリー層の需要を見込み、1階部分に大規模な駐車・駐輪場を設置しました。プランも1LDK+S、2LDKを組み合わせたファミリー向けの構成としています。 収益性を考慮し、建物は南北に長く、住戸数を多く確保できるよう配置。 高さ5mのエントランスホールを採用し、建物全体が高級感のある仕上がりとしています。
シンプルに2色のタイルを張り分けた外観。 バルコニーには異なる素材感がアクセントになる、アルミ製の手摺りを採用した。
条例上設けなければならない接道付近の空地にはエントランス外装にマッチする素材を選び、建物と外構の一体感を生んでいる。
エントランス外観。外部から直接メールボックスに配達することが可能。
天井を高く取ったエントランスホール。エントランスには2つの扉を設け、段階的にセキュリティレベルを上げている。 宅配ボックスはオートロックの外側に、メールボックスはオートロックの内側に配置。
外観夜景。格子を用いたファサードは、ライトアップされた内部からの柔らかな光により、昼間とは違った空間・表情を作り出す。
特徴的なエントランスは、「建物の顔として外観が良く見えるように」とのオーナーのリクエストに基づいてデザインした。
天井高さ5mのエントランスホールは、折り上げ天井、間接照明、大判タイルで贅沢に演出。マンションに高い付加価値を与えるホテルライクな空間とした。
奥に見える通路の天井高が1階の階高に相当する。エントランスホールの広さを感じることのできる一枚。
立地上、車を所有するファミリー層の入居が想定されたため、1階部分はピロティ形式の大規模駐車場とした。柱際のスペースにゆとりを持たせ、使い勝手に配慮している。
駐車場はすっきり見えるよう天井・梁型を納め、照明計画にも配慮。広々とした駐車場内には専用出入口を設け、雨天時にも濡れずにマンション内に入ることができるようにした。
建具や床材に白に素材を用い、明るい印象となった住戸の玄関。ラーメン構造であるが、アウトフレーム構法によって居室には柱型が出ないよう配慮。
玄関の脇に設けた大容量のウォークインシューズクローゼット。 床の一部には板を張り、床に直置きするもの、板の上に置くものと収納のバリエーションを生んでいる。
ファミリータイプの対面式キッチンは、人工大理石のカウンタートップを採用。壁面には収納力抜群のパントリーを設けた。
「住む人が自由にコーディネートできる」をテーマに、どんなインテリアにも合わせやすい白を基調とした空間に仕上げた。向かって右側の開き戸はウォークスルークローゼットに続いている。
二つの出入り口を持つウォークスルークローゼットは、どちらの部屋からもアクセス可能な共有空間。
ウォークスルークローゼットによって二つの洋室を繋ぎ、賃貸マンションには珍しい回遊動線を設けた。
バルコニーには木目柄の塩ビシートを採用。暮らしに潤いを与えている。
小林 伸弘
木工事:金井 良介 RC:川原 正敬、渋谷 宗則
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