WORK 124

庭先アウトドアの家

2つの世帯を上下階ではなく南北で分ける並列の構成とし、吹き抜けを持つ土間空間で緩やかに繋いだ二世帯住宅です。 庭に隣接する土間リビングは、畑作業をする際の休憩所として、また皆が集まって食事をする空間として、多目的に使える共有スペースとしています。 親世帯・子世帯共に眺めの良い2階にLDKを配置。大空間に少しずつ高低差を付け、キッチン、ダイニング、リビングをゾーニングしています。

建築データ

  • 構造

    SE構法
  • 所在地

    神奈川県
  • 築年数

    新築
  • 階数

    2階建て
  • 建築面積

    137.33㎡(41.55坪)
  • 世帯数

    二世帯
  • 性能

    長期優良住宅
庭先アウトドアの家:グレーの塗り壁の外観

外観 Facade

グレーの塗り壁と軒天のレッドシダーの組み合わせがモダンな印象の外観。

庭先アウトドアの家:塗り壁にアクセントとして木を組み合わせた

外観 Facade

庭に面して大きな開口部を設けた、左右分離型の二世帯住宅。 二世帯住宅は上下階で分けることが多いが、敢えて左右で分けた並列の構成とし、土間が二世帯を緩やかに繋いでいる。

庭先アウトドアの家:土間リビング

リビング Living

大開口によって庭と一体化する土間。

庭先アウトドアの家:土間リビング

リビング Living

土間の上部は大きな吹き抜け空間とし、空が見える大きな窓を設けた。庭と繋がる土間リビングは皆が集まり食事を楽しんだり、畑作業の休憩をしたり多目的に利用できる。

庭先アウトドアの家:土間に設けたサブキッチン

キッチン Kitchen

土間に設けたキッチンは、畑で獲れた野菜を調理するのに重宝する。会食やバーベキューの際にも大活躍。

庭先アウトドアの家:二世帯を繋ぐ回廊

廊下・ホール Hall

左右分離型二世帯住宅の、両世帯を繋ぐ通路。吹き抜けの開放感を損なわないよう、光を通すスチールの手すりと格子の床で圧迫感のないデザインとした。

庭先アウトドアの家:和室

和室 Japanese style room

土間に面して設けた和室。休憩したり、食事をしたり、ゲストルームとしても活用できる。

庭先アウトドアの家:和室の框

和室 Japanese style room

スプーンカット(突きノミ仕上げ)を施した和室の上がり框。

庭先アウトドアの家:フロアレベルを変えることでゾーニングするLDK

ダイニング Dining

2階の強みを生かした勾配天井で開放感のある子世帯LDK。細長い空間に段差を設けることで、リビングとダイニングを緩やかに分節している。

庭先アウトドアの家:オールステンレスのアイランドキッチン

キッチン Kitchen

子世帯のキッチンはオールステンレスのフルフラットタイプを採用。アイランドキッチンを中心に回遊動線が生まれる。 背面収納は大工が造作したオリジナル家具。

庭先アウトドアの家:リビング

リビング Living

リビングはインナーバルコニーとの連続性を強調するため、壁に外壁と同じグレーの塗り壁を、天井に木目が連続するレッドシダーを用いた。

庭先アウトドアの家:ウッドデッキを敷いたバルコニー

ベランダ・バルコニー Veranda and balcony

親世帯と子世帯を繋ぐウッドデッキ。青空の下で食事を楽しんだり、お子様の遊び場にもなる気持ちの良い空間。

庭先アウトドアの家:二つの世帯を繋ぐブリッジ

廊下・ホール Hall

二つの世帯の居住空間は格子床のブリッジで繋がる。程よい距離感で暮らすことのできる二世帯住宅。

庭先アウトドアの家:土間

廊下・ホール Hall

2階ブリッジから土間を見下ろす。

庭先アウトドアの家:2階LDK

ダイニング Dining

見晴らしの良い大きな窓を設けた親世帯LDK。天井はラワン材、キッチンは温かみのあるナラ材で仕上げた。

庭先アウトドアの家:2階リビング

リビング Living

掃き出し窓に設けたベンチは、腰かけたり、グリーンを飾ったりすることができる。ベンチ下は収納としても活用可能。

庭先アウトドアの家:おしゃれなウォークインクローゼット

収納 Storage space

子世帯の廊下に設けたウォークインクローゼット。パイプは取り外したり高さを変更したりでき、収納に合わせてレイアウトを替変えることができる。 デザイン性と機能性の両方を狙い、内部は板張りにした。

  • 設計

    山田 徹

  • 大工

    渡邊 佑一