WORK 124
2つの世帯を上下階ではなく南北で分ける並列の構成とし、吹き抜けを持つ土間空間で緩やかに繋いだ二世帯住宅です。 庭に隣接する土間リビングは、畑作業をする際の休憩所として、また皆が集まって食事をする空間として、多目的に使える共有スペースとしています。 親世帯・子世帯共に眺めの良い2階にLDKを配置。大空間に少しずつ高低差を付け、キッチン、ダイニング、リビングをゾーニングしています。
グレーの塗り壁と軒天のレッドシダーの組み合わせがモダンな印象の外観。
庭に面して大きな開口部を設けた、左右分離型の二世帯住宅。 二世帯住宅は上下階で分けることが多いが、敢えて左右で分けた並列の構成とし、土間が二世帯を緩やかに繋いでいる。
大開口によって庭と一体化する土間。
土間の上部は大きな吹き抜け空間とし、空が見える大きな窓を設けた。庭と繋がる土間リビングは皆が集まり食事を楽しんだり、畑作業の休憩をしたり多目的に利用できる。
土間に設けたキッチンは、畑で獲れた野菜を調理するのに重宝する。会食やバーベキューの際にも大活躍。
左右分離型二世帯住宅の、両世帯を繋ぐ通路。吹き抜けの開放感を損なわないよう、光を通すスチールの手すりと格子の床で圧迫感のないデザインとした。
土間に面して設けた和室。休憩したり、食事をしたり、ゲストルームとしても活用できる。
スプーンカット(突きノミ仕上げ)を施した和室の上がり框。
2階の強みを生かした勾配天井で開放感のある子世帯LDK。細長い空間に段差を設けることで、リビングとダイニングを緩やかに分節している。
子世帯のキッチンはオールステンレスのフルフラットタイプを採用。アイランドキッチンを中心に回遊動線が生まれる。 背面収納は大工が造作したオリジナル家具。
リビングはインナーバルコニーとの連続性を強調するため、壁に外壁と同じグレーの塗り壁を、天井に木目が連続するレッドシダーを用いた。
親世帯と子世帯を繋ぐウッドデッキ。青空の下で食事を楽しんだり、お子様の遊び場にもなる気持ちの良い空間。
二つの世帯の居住空間は格子床のブリッジで繋がる。程よい距離感で暮らすことのできる二世帯住宅。
2階ブリッジから土間を見下ろす。
見晴らしの良い大きな窓を設けた親世帯LDK。天井はラワン材、キッチンは温かみのあるナラ材で仕上げた。
掃き出し窓に設けたベンチは、腰かけたり、グリーンを飾ったりすることができる。ベンチ下は収納としても活用可能。
子世帯の廊下に設けたウォークインクローゼット。パイプは取り外したり高さを変更したりでき、収納に合わせてレイアウトを替変えることができる。 デザイン性と機能性の両方を狙い、内部は板張りにした。
山田 徹
渡邊 佑一
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