WORK 156
⻑い期間人々に愛されることを目指したマンションです。住人が安らぎ、長く住み続けたくなる心地よさとは何かを考え、建物の素材の風合いや手触り、採光、経年変化までも思い描き、極限まで無駄をそぎ落としたシンプルなデザインとしています。素材本来の良さを追求し、建物の外観・内観はコンクリート躯体そのものをデザインに取り入れました。また、地域の方々にも親しまれる建築になれるよう、建物の周囲には積極的に植栽を設けています。
水平と垂直を意識した線構成が街並みにリズムを与える。住人にとって居心地の良い空間を創出するため、敢えて4階建てではなく3階建てとし、各階の天井を高く設定した。
外観はコンクリートの力強さと、杉板型枠による木目のやさしい表情を組み合わせたデザインとした。経年によるコンクリートの変化も楽しめる。
街行く人々に気持ちよさを伝える。
館銘の「クレット」はフランス語で「小さな中庭」という意味。建物の周辺には植栽を多く取り入れ、通りを歩く人々への潤いに寄与している。
露出する設備類は縦ルーバーで隠した。
居室からの様子。
コンクリートは部分的に着色し、コントラストを強めている。
意匠性を高めたエントランスホール。
屋内の壁も多くは打放しコンクリートとした。躯体をそのまま見せることで、素材の風合いを楽しめる居住空間を生み出している。
キッチンや壁紙、フローリングは既製品を用いているが、空間の品性は保たれている。修理や交換が生じる場所には既製品を使用し、メンテナンス性能を高めた。
屋内は間接照明を多く用いた。天井にはシーリングライトではなくダクトレールを採用。最大で3mという高い天井高さにより、住人が心地よく過ごせる空間となっている。
居室の壁面はフローリングとの対比をより美しく見せるため、敢えて巾木を設けずに施工した。
株式会社 中山眞琴アーキテクツ
木工事:久保田 雅典 植田 哲平 小山 卓也 山崎 卓也 RC:小田巻 昌哉 北爪 拓
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