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設計士の仕事

お客様の想いをカタチにする設計士の仕事。 プランニングはもちろん、床や壁の素材選びや配色、キッチンや棚の高さなど、細部にまでお客様らしさを追求した空間は、平成建設の自由設計が選ばれる理由のひとつです。お客様に最適なご提案をするために必要な建築の知識や経験を身に付けるため、日々建築と向き合う若手設計士はどんな仕事をしているのでしょうか。設計士・大庭さんの仕事風景を見せてもらいました。

現在の仕事

大庭:先輩設計士と一緒に木造住宅の実施設計を行っています。基本設計をもとに、契約後から施工までに細かな部分を検討することが実施設計です。お客様と打合せしながらデザインのご提案、建築するために必要な法規・条例に基づく建築確認申請業務、意匠・構造・電気・設備・家具などの建築全体をとりまとめ、理想を実現させるための図面を作成しています。

大庭さんの所属するデザインアトリエは若手設計士も多く在籍。 年齢の近い先輩設計士や後輩も多いため、質問や気になる点を相談しやすくコミュニケーションが取りやすい環境だという。

住宅を設計する上で心がけていること

大庭:住む人の感覚を大切にしています。「大きな窓を入れたい」「和室があったらいいな」「自室がほしい」など、新しく建てるお住まいにたくさんの理想が膨らみます。どのように使いたいか具体的に伺って、お客様と一緒に住み方を考えていきます。ヒアリングを重ねて、お客様が丁度よい心地よさのある家を提案できるよう心がけています。

お客様との打ち合わせ

大庭: お客様との打ち合わせでは、CGパースや模型、サンプルなどを必要に応じて用意しています。木への着色は樹種によって発色に違いが出たり、カタログと実物サンプルで思っていた質感と異なっていたり、設計とイメージを共有するための重要なツールになります。図面だけで空間や色を把握するのは難しいので、イメージの違いがないように綿密に打合せを行っています。

イメージを共有するための重要なツールとなるサンプル。 物件にもよるが、取り寄せるサンプルは床材からクロス、タイルや家具の面材と、様々。
検討や打ち合わせには、パースを製作することも。パソコン画面上で確認しながら、お客様からのご要望をその場で反映できるため、打ち合わせをスムーズに進められて便利。

建築現場にて、現場監理

大庭: 実施設計を終えて着工すると、図面通りに建築されているかチェックをするために現場へ行きます。平成建設は現場監督・工務・大工が社員なので、実施設計時に作図では気づけなかった細かな納まりを現地で打合せることもしばしば。各部門の経験豊富な社員と納まりを相談できるのは設計士として心強く、平成建設の強みだと思います。審査機関による検査を受けて、お客様へ引き渡すまでしっかり現場監理を行います。

この日は、現場で大工と堀座卓の机の高さを検討。どの高さが座りやすく使い心地がいいか、実際に座りながら打ち合わせを行う。

最近の印象深い仕事

大庭: 建替え希望のお客様で、今住んでいる家の木材を使ってほしいとご要望がありました。既存解体時に大工に立ち会ってもらい、仕口を見ながらゆっくり柱・差鴨居を生かし取りしました。木材は大工と状態のチェックをして、既存木材を新しいお住まいの玄関に使ったり、LDKで使ったり。既存木材を新築で使用するのは初めての経験だったので、先輩設計士に新しい木材とのバランスや経年変化についての考え方など学ぶことができました。

今後の目標

大庭:住宅、マンション、リフォームとさまざまな物件に携わってきましたが、一つとして同じような物件はなく、新しい物件になるとまだまだ未熟と感じる瞬間も多いです。ご要望の一歩先くらいの丁度よい提案ができる設計士になれるよう経験、知識を身につけていきたいと思っています。

■ 大庭 奈菜恵/Nanae Oba(2017年入社 デザインアトリエ 設計課)
入社して静岡支店に配属。住宅・リフォーム・マンション・店舗の設計などで経験を積む。現在は、デザインアトリエ勤務。大規模な住宅など幅広い業務に携わり、仕事の幅を広げている。

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