INTERVIEW

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平松×荒木
大工

大学生活を経て、就職活動で見つけた職人への道

■荒木 拓理 Takuri Araki
新卒入社。大卒でも大工になれることを知り平成建設を志願。現在はマンションの内装工事を担当し、住宅現場では造作工事を請け負うなど活躍の場を広げている。
■平松 哲朗 Tetsurou Hiramatsu
新卒入社。大工としてマンション・注文住宅など幅広く担当。その時の経験を活かし、古材を使用した大型物件の施工メンバーとして活躍。現在はリフォームメインの大工として難易度の高い現場を担当している。
お二人は、大工工事部でどんなお仕事をされていますか?
荒木:入社したての頃、大工育成をスピードアップさせようという新しい取り組み”grow up project"が立ち上がり、その制度に沿って各工程を経験しています。ここ1年はマンションの内装工事の担当で、工事の段取りを考えたり利益を上げるためにどうすればいいか、自分で考えながら行っています。今後注文住宅の監督になった時を見越して基礎的なことを今の現場で学んでいます。
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平松:今はリフォームがメインになっていますね。注文住宅や賃貸マンションを担当していた頃は事前に準備して当日挑んでいたのですが、リフォームだと預かった図面と実際の間取りが違うケースがあり、その場での対応力が求められます。リフォームの担当になってから7~8年経った今では、偏った先入観を持たないように、あえて何も考えずに挑んでますね。もちろん大まかな情報は聞いておくのですが、基本的にはその場で聞き判断して対応しています。
元々大工になりたいと考えていたのでしょうか。
平松:絵を描くのは好きでしたが、大工になりたいと思ったのは大学生の頃ですね。当時はデザイン系の大学に通っていてベンチとか車いすとかを製作していました。その時に黙々と打ち込める仕事がいいなというのと、大きなものを作りたいという気持ちが強くありましたね。結局大工か大道具かの選択まで絞り、当時大工職を唯一募集していた平成建設に決めました。
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荒木:私の就活時には大工職を募集している会社がちらほらありましたが、これほどの規模は平成建設しかありませんでした。もともとモノづくりが好きで建築系の大学に進学していたのですが、その当時は大卒で大工になれるとは思っていなくて現場監督を考えていましたね。その後、合同企業説明会で平成建設に出会い、大工職を募集していることを知りました。先輩大工の話を聞いていると、長く続けても楽しんでいけそうな職種だと思い入社を決めました。
就活の時に大工という職種を選んだんですね。
荒木:そうですね。私のイメージする職人はもっと若い頃から経験を積んでいるイメージがあり、正直マイナスからのスタートだと思っています。ただ、実際大工になって思ったのは、年数だけではないんだなということ。経験の中で新しいことをどんどん吸収していく直向きさとか、人の指摘を素直に受け入れるとか、その学ぶ姿勢こそが大事だと思いました。
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平松:どの職種もそうですが何ごともポジティブに受け止められる方がいいですね。どうしてもハプニングというかイレギュラーは付き物なので、その時に起きてしまったことは仕方ないと受け止め、じゃあどう対応していくのか、そういった思考になるのが大事かなと。大工にとってはその経験も一つの学びなので。
大工のここが楽しい!を教えてください
平松:若い頃は工事がうまくいけばうれしかったですね。後は目に見えてできることが増えていくのも。ただ、最近は自分だけではなく人に頼ってうまく仕事を回すことを意識しています。昔ながらの棟梁は、色んな人たちを取り纏めていたと思うので、自分もその道に進みたいなと。それに若手の時、頼ってもらえるとうれしかったという気持ちがあったので。
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荒木:平松さんの言う通り、今は自分にとって難しいことができたら楽しいですね。初めて階段の工事をお願いされた時、試行錯誤の末に出来上がった時はうれしかったですね。そういった挑戦の機会を与えてくれるのがありがたいです。先輩大工は基本的に「育てよう」という意識があるので質問すれば答えてくれますし、何より様々な大工が数多くいるので人数分学べることは多いです。
今後どんな大工になりたいでしょうか。
荒木:お客様の様々なご要望に応えられるような、確かな技術を持った大工になりたいですね。それから一人で仕事を全てこなせるような、昔ながらの大工に憧れるので目指していきたいです。ゆくゆくは自分自身の大工としての魅力を感じてもらって、仕事を受注できるようになりたいですね。
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平松:ここ10年の間に新たな機械が導入され、現場の状況はどんどん変わっています。もし今までやってきた仕事が機械で賄えるようになった時、大工としてどうしていくかが大事だと思っています。その中で今担当しているリフォームの仕事っていうのは機械ではできないことの一つかなと。平成建設では大工が200人以上いるので、色んなアイデアを出しながら、これからも大工の仕事を確立していきたいですね。 
就活生へ、メッセージ
荒木:自分にとって何が一番大事なのか、学生の時にこそ見つめ直してほしいですね。私の場合、内定が数社ありどこに入社するか決断する直前、両親に相談しました。親が見ている自分って新鮮で、自分を見つめ直す良いきっかけになりました。
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平松:若い頃は勢いにまかせるのも一つだと思います。想像するのも大事ですが、飛び込んでみなければわからないこともきっとあると思います。