平成建設のイベント

ギャラリー便り 12月4日

みなさんこんにちは。「平成記念美術館 ギャラリー」企画・運営担当の三田村憲和です。
暖かかった日々も終わりやっと冬がやってきたなと思うような寒い日が続いていますが、今年はマスクをずっとしているので顔が暖かくて少しはいい点もあるんだなと思っています。悪い点としては眼鏡が曇る曇る…なんとかいい方法がないものでしょうか。

さて、現在平成記念美術館 ギャラリーでは今年の6月に企画をしていたのですが、新型感染症拡大の為延期していた「第6回 平成藝術賞 受賞作家展 未来の大芸術家たち」を開催しています。

1月の東京藝術大学卒業制作展にて第6回 平成藝術賞を受賞した8名の作家によるグループ展です。

少しですが今年の会場風景をご紹介です。

会場風景

こちらの真ん中にある白い立体作品なんだと思いますか?
実はこれウェディングドレスなんです!

阿部文香作「 記憶の結晶 〜漂流するドレス〜 」

こちらの素材はなんとストローをまとめた一つの立体を組み合わせてドレスに仕上げています。ストローを束ねる時に手作業だと1時間ほどかかってしまうらしく、大量には作れなかった結果、自身でストローを束ねる機械を設計・制作されたそうです。残念ながらこちらのドレスは重すぎる為に着ることができないそうですが、着ることのできるドレスも作っているそうなので、ご興味がある方は結婚式で着られてみてはいかがでしょうか。

乾真裕子作「月へは帰らない」

こちらの作品は、かぐや姫と母親の実家での家父長制、そして作者の存在が交差する映像作品となっています。撮影や映像の最後に流れる音楽を自身で作曲、またギターも弾くなど多岐にわたる才能あふれる作品です。

竹野優美作「老猿」

石彫や木彫ではなくテラコッタで作られたこちらの老猿、とてもリアリティーがあり何とも言えない表情に見入ってしまう作品です。

今回は例年に比べて立体作品が少なく壁面展示が多い会場となっています。
新型コロナウィルスの影響によりこもっていた時間に色々と考えながら作った新作や、大学の集大成の卒業制作など、これからの芸術界で羽ばたく芸術家の卵たちの作品を是非会場にてご覧ください。

2020年11月30日(月)~2021年1月8日(金)
※年末年始休暇2020年12月29日(火)~2021年1月4日(月)