平成建設のイベント

ギャラリー便り 6月26日

みなさんこんにちは。「平成記念美術館 ギャラリー」企画・運営担当の三田村憲和です。


こちらの小さな壺に中国風な少年がしがみついている、かわいらしい作品は、明治時代に活躍した「藪明山」の作品です。
サイズはなんと高さ3.7㎝ 幅3.6㎝と極めて小さな壺となっています。
しかし、小さいながらに胴部には遊びに興ずる日本の子供たちが細密に描かれており、なんとも楽しい作品となっています。

昨年、平成建設創立30周年を記念して、「藪明山の世界 普及版 明治工藝白眉の藝術起業家」を出版しましたが、普及版でしたので、所蔵作品の一部(30点)しか掲載されていませんでした。
現在準備中の書籍に関してはこちらの作品を含め147点の掲載を予定しております。
藪明山の釉薬の綺麗さ、そして金の色をきれいに出せるように現在は細かい調整を行っています。
なかなか出版までたどり着きませんが、今年の秋頃に出版ができるように準備を進めています。

楽しみにお待ちいただいている皆様には大変申し訳ありませんが、今しばらくお待ちいただければと思います。
また出版の際にはぜひご覧いただければ、幸いです。


現在、平成記念美術館 ギャラリーでは「初代徳田八十吉展」を開催しておりますが、こちらの作品はすべて平成記念美術館 ギャラリー所蔵の作品となっております。
普段は倉庫にて保管しており、ご覧いただけない作品たちですので、ぜひこの機会にご覧いただければと思います。

こちらの展覧会は7月4日(土)までの開催となります。7月10日(金)からは 「小林東雲 墨絵の庵」 を開催予定です。こちらの紹介はまた次回行いたいと思いますのでお楽しみに。