平成建設のイベント

「高台の平屋」設計士夫妻の自邸⑦大工の技が光る!七曲の床柱

大工造作の床柱

木が手で曲げられるほど柔らかくなってしまったような、不思議な感覚になる和室の床柱。厚さ1ミリの極薄の単板を幾重にも重ねながら接合することで1本の木のように仕上げる「七曲(ななわだ)」の技法を用いています。大工の手仕事によって生み出された美しい佇まいが、芸術品のように住まいを彩ります。

この七曲の床柱、一体どうやって造られているのでしょうか…?門外不出(?)の造作風景をこっそりレポートいたします!上の写真が材料となる厚さ1ミリの単板。

実寸の設計図
木型

設計士のデザインを元に描かれた実寸の設計図。これを下絵にして木型をつくり、木型に沿って先ほどの単板を流し込んでいきます。こうして単板に木型通りの“くせ”をつけることができます。

くせのついた単板はこのように接着剤を塗り、

単板どうしをぴったりと重ね合わせたら、再び木型に固定して圧着!このあとに仕上げの工程が続きます。

こうして完成した七曲(ななわだ)の床柱。美しい木目や滑らかな手触り…ぜひ実際にご覧いただきたいです…!和室をはじめ、「高台の平屋」では、設計士のデザイン×大工の技の見事なコラボレーションにより、ここにしかない特別な空間が生まれています。完成見学会は現在開催中。今週末まで開催しておりますので、ぜひご予約の上ご来場ください!

川崎市多摩区にて完成見学会開催!<要予約>

設計士夫妻の自邸をご見学いただけます。高台の眺望を活かした開放的な平屋の住まい。室内はグレーの塗壁と構造用合板を組み合わせたラフな素材感に、漆壁や七曲の床柱など、大工の技が光ります。家事のしやすい間取りも必見!ぜひご来場ください。

会場:神奈川県川崎市多摩区

会期:2022年12月10日(土)~18日(日)9日間開催