平成建設のイベント

「高台の平屋」設計士夫妻の自邸③どうして平屋に?

各地で紅葉が見ごろを迎えていますね。皆様お出かけになりましたでしょうか?写真は「高台の平屋」完成見学会の会場からほど近い生田緑地。紅葉の名所にもなっており、展望台から紅葉と一緒に富士山やスカイツリーも眺められるそう。緑地内にある「古民家園」も散策におすすめです!さて、そんな自然豊かな環境が身近にある「高台の平屋」。12月開催の完成見学会の見どころ紹介・3回目は、設計士夫妻は「なぜ平屋を選んだのか?」その理由をインタビューしてみました!

家づくりのきっかけは?

夫婦共に設計士なので、いつか自分たちの家を建てたいと思っていました。これまでは賃貸マンションに住んでいましたが、子どもが生まれ手狭になったのをきっかけに、家づくりを考え始めました。とはいえ、都内へ通勤1時間圏内での土地探しは激戦であり、気に入った土地を見つけては売れてしまう、ということが続き…。土地を探し始めて2年ほど経った時に出会ったのが、都内にある職場の最寄り駅まで乗り換えなしで行ける高台の敷地。現地を訪れ、遠くまで見渡せる眺望を一目で気に入りました。

どうして平屋に?

2階にリビング、1階に個室と分けてしまうと、特に子どもが小さいうちは2階と1階でどちらかにしか人がいない状況になりがちですよね。「住まいの稼働率を上げる」というか…もっと住まい全体を活かせる方法はないかな、と考えました。実はこの家には子ども部屋を設けていません。その時々のライフスタイルに合わせ、子どもが大きくなって必要になったら工夫して設ければ良いという考えです。なので個室は寝室と水廻りのみ。そうなるとあえて2階建てにしなくても、平屋で事足りるという結論になりました。また、建物が密集する都心では、プライバシーの確保や眺望・採光を取り込むために2階リビングとするケースが多いのですが、敷地が高台にあるおかげで平屋でも周囲に気兼ねなく開放的な開口を設けられた点も大きな要因でした。はじめから平屋を考えていたわけではありませんでしたが、自分たちがどう暮らしたいかを考えたら、開放的かつ住まい全体を活かせる平屋が一番しっくりきましたね。

開放的な空間にするポイントは?

LDKは土間玄関とつなげて柱や間仕切り壁のない広々とした一室空間としています。視線が抜ける方向を見極めて大開口を設け、外の景色を住まいに取り込むことで、開放感たっぷりの空間に。また、平屋ならではの高い天井を活かして小屋裏に20帖の大容量収納を設けたほか、テレビボードや本棚、といった大きな家具は天井や壁と同じ構造用合板で造作しました。壁面と一体化させることで、すっきりと空間に馴染ませています。

土間玄関からつながるLDK。大工造作の収納棚がすっきりと納まる。
造作の収納棚は洗面室やキッチン背面にも。

次回は上の写真のラフな素材感がすてきな〈製作キッチン〉をご紹介いたします!また、平屋についてはこちらのコラムにも詳しく書かれていますので、ご興味のある方はぜひこちらもご覧ください。

川崎市多摩区にて完成見学会開催!<要予約>

設計士夫妻の自邸をご見学いただけます。高台の眺望を活かした開放的な平屋の住まい。室内はグレーの塗壁と構造用合板を組み合わせたラフな素材感に、漆壁や七曲の床柱など、大工の技が光ります。家事のしやすい間取りも必見!ぜひご来場ください。

会場:神奈川県川崎市多摩区

会期:2022年12月10日(土)~18日(日)9日間開催