平成建設の家づくり

横浜で家づくり②「“蔵戸”は使えますか?」

「玄関に“蔵戸”を使いたいんです」これは、オーナー様のご希望の1つでした。平成建設ならYes we can!であります。撮影中にお家の前を行き交う人たちは、見慣れない“蔵戸”の玄関ドアに目が釘付け…。念願であった“蔵戸”の玄関が出来上がり、皆が心惹かれる玄関になりました。

蔵戸の真ん中にある装飾金具は「巾着金具」と言うそう。確かに巾着の形。縁起の良いモチーフなのだとか。

蔵戸は、人気の古建具屋「古福庵」さんで購入したもの。現場監督曰く、古福庵さんの商品はどれも丁寧に修繕されていて、品物もよく、現場でも扱いやすいということでした。人気の秘密はきっとそういったところですね。一度お店に行くと、きっと古建具を使いたくなってしまうほど、品揃えも豊富です。(古福庵HPはこちら

母屋の屋根より一段下がったところにある片屋根を「下屋(げや)」と言います

上を見上げると立派な下屋。蔵戸の上の照明は、オーナー様が京都で購入されたアンティーク照明。鶴の首のような形から、「鶴首ブラケット」と呼ばれています。丸っとした形がかわいい。

柱や壁から横に突き出して、屋根の桁や庇をささえる部材を「腕木」と言います。

下屋を腕木で持ちだしています。字のごとく腕で支えているようなビジュアル。軒天井の木目もとてもきれいです。奥行きのある下屋で雨降りの日も濡れにくく、蔵戸にとっても良い環境に。

この現場を担当した石田大工に見どころを聞くと、「『渡りあご』という仕口にて腕木と桁を組んでおります!手刻みです!」との回答。つまり、イラストのように双方の木に手刻みで溝を掘り、互いをはめ込んでいるということです。見学会では、重厚感たっぷりの“蔵戸”やアンティーク照明と共に、こういった大工の技術にもぜひ注目してもらえたらと思います。見学のご予約お待ちしております。

横浜市旭区にて完成見学会開催!<要予約>

玄関には蔵戸を用い、室内にはアンティークの建具や照明などで彩りを。玄関を兼ねた「土間空間」のあるお住まいです。

会場:神奈川県横浜市旭区 

会期:2022年8月20日(土)21日(日)