空前絶後の鏝絵師、入江長八を巡って

年末年始、皆さんは、どのようにお過ごしでしたか?終わってみればあっという間ですね。年賀状をもし今送ろうとしている方がいらしたら、プラス10円の切手を追加して貼らなければいけないということで、きっと全国に出しそびれ年賀状が待機していることでしょう。私のバックにも・・・。休み中にいただいたお土産のパッケージ。中身はかりんとうでしたが、風呂敷が印刷された包装紙。おもしろい。

 

こちらはファミレスで子供用に配られるアンパンマンの付録。一枚の紙を切ると、神経衰弱ができたり、すごろくになっていたり、待ち時間を楽しく過ごせる配慮・サービス。素晴らしいです。しかもみんなでできる。久しぶりに会ったおじいちゃん、おばあちゃん。息子は、もじもじと恥ずかしそうにしていましたが、そのツールを通してコミュニケーションを取れていることがすごくいい光景でした。一枚の紙に出来ることは無限大です。

 

そして、西伊豆の祖母に会いに行ったついでに「伊豆の長八美術館」に寄りました。設計は石山修武氏、建築界の芥川賞といわれる「吉田五十八賞」を受賞した建物は、当時、全国の左官職人を集めて建てられたそうです。小さな頃に一度だけ母に連れられて行ったのですが、その時は、なんとも思わなかった展示。そんな印象から足が遠のいていましたが、鎌倉の家で左官が進むにつれて、ちょっと見ておこうと思っていたのです。

 

入江長八(いりえちょうはち・1815年生まれ)は、左官界のカリスマ的存在。「空前絶後の鏝絵師」ということで、青い短パンと、ハチマキがちらつきます。同館には、鏝(こて)と漆喰による、「漆喰鏝絵(しっくいこてえ)」が展示されています。館内は撮影不可だったので、ぜひ行って実物を見ていただきたいのですが、細かな描写を鏝で仕上げる技術はもちろんのこと、発想がおもしろい。これが約200年前の発想として残っていると思うと感心してしまいます。左官の可能性を強く感じる展示でした。それにしても長八さん、絵がうまい。なぜか?

 

どうやら長八は、遠く松崎から、江戸に渡り、狩野派の喜多武清に師事、そこで絵の技術を習得しているそう。そのことにより、長八は、平たく美しく塗るだけではない、見て楽しむ絵画としての「漆喰鏝絵」を世に知らしめるのです。長八の鏝絵は、東京都内にも少数ではありますが現存しているそうです。そして沼津市の松城邸にもあるとかで、美術館の中ではなく、実際に暮らしの中にある長八を今度訪ねてみたいなと思いました。

 

伊豆国松崎の貧しい家庭に産まれた、長八。持ち合わせていた器用さを武器に、江戸へ渡り修行をした努力の片鱗を目撃し、2018年がんばるぞージャスティス!と心の中で小さく叫びました。

 

 

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