平成建設の紹介

ギャラリー便り 3月6日

みなさんこんにちは。 「平成記念美術館 ギャラリー」企画・運営担当の三田村憲和です 。

今回ご紹介するのはまずこちらから!
JR中央線の神田駅と御茶ノ水駅の間に実は駅があったことご存知でしたか?
その駅の名前は「万世橋駅」。1914年に開業し、初代の駅舎は東京駅と同様に辰野金吾の設計による赤煉瓦造りであったというからすごく豪華な駅だったようです。

「万世橋駅のジオラマ」

こちらの駅なぜなくなってしまったかというと、1923年の関東大震災により駅舎が焼失し、また徒歩圏内に神田駅や秋葉原駅が建ち、更には市電が通らなくなるなど、様々な要因により旅客数が減少し、ついには1943年に駅は休止(事実上の廃止)をされてしまったという事です。

私は中央線沿線に住んでいたこともあり、かなりの中央線ヘビーユーザーだったと思っていたのですが、そんなところに駅があったなんて、まったく知りませんでした。

現在は 旧万世橋駅遺構を整備し、「mAAch ecute(マーチエキュート) 神田万世橋」として営業しており、様々なお店が入っているスポットに大変身しています。

旧万世橋駅を後にしてお邪魔しましたのは 「東京豆花工房」さん。寒い冬に散策した体を温めるためにホッと一息入れることにしました。 
台湾好きな方はご存知だと思いますが。念のため豆花の説明を少し。
「豆花(ドウファ)」とは、台湾発祥の甘味で、豆乳を固めて柔らかなプリンのようにしたスイーツです。水煮した落花生、お芋の団子(芋園)、タピオカなどのトッピングをのせ、シロップ(砂糖、黒糖など)をかけて食べ、夏は氷を入れて冷たくし、冬は暖かくして食べることができ、一年中楽しめます!

今回の「東京豆花工房」さん はプレーンかトッピングを選ぶかの二択です。トッピングを選択した場合は、トッピングの中から好きなものを選べます。
もちろん全部乗せも可能!

とても柔らか、ふあふあ、この食感どうやったら再現できるのでしょうか?
お家で作ってみたいと思うのですが、、、いい方法があれば知りたいです。


さて、ここからは第6回平成芸術賞を受賞した学生さんの作品を少しずつご紹介していこうと思います。
今回ご紹介するのは、 彫刻の竹野優美(takeno yumi) さん。

作品名は「岸水に寄せる」

以下作者コンセプト文

タイトルの「岸水に寄せる」は東北の方言で目にいっぱいなみだをためるという意味です。この言葉から彫刻と写真を用いて情景表現はできないか模索しました。モデルは私の祖母です。

木彫とは思えない何とも言えない繊細さと、おばあさんの表情が見るものを引き込む作品でありました。
竹野さんはこちらの作品以外にもう一つ石彫の作品も展示しており、両方の作品がハイクオリティでした。短い期間にこのクオリティの作品を二点作られた彼女の努力には驚きを感じました。

竹野優美作「道祖神の如く」



「未来の大芸術家たち」展では今回の受賞された木彫作品の他にも作品を出品する予定とのことなので楽しみです。こちらの展覧会は6月頃を予定しています。

さて、本日より始まりました展覧会のご紹介です。
3月6(金)~4月10(金)「真髄を探る 日本の木工藝」展を開催しています。
こちらは平成記念美術館 ギャラリー所蔵の木彫工藝の展覧会であり、幕末の作家から現代の重要無形文化財保持者「須田賢司」までの名品を展示いたします。
普段あまり目にすることのない木彫作品、木本来の木目の美しさや作家が作り出した繊細な造形美を是非会場にてご覧ください。



次回はギャラリー便りは
・「未来の大芸術家たち」展 工芸(染織専攻)千田華子さんの作品「Autumn Leaves」
・同時開催中の淺井濤子・磯野宗和 盆石展について


以上 2点をご紹介いたします。お楽しみに。