平成建設の家づくり

竣工事例「桜を眺める住まい」

藤沢市に新しいお住まいが竣工しました。ご相談いただいた土地は、春になると桜が美しい川沿いの素晴らしい立地でした。間口7m弱、奥行が15~19mと東西に細く長い土地を利用したお住まいです。工法は、木造の中でも地震に強いと言われる「SE構法」を採用しています。

比較的人通りの多い川沿いの道。視線や防犯に配慮しつつ、また桜もよりよく見えるように、リビングは2Fにプランニング。窓からは、川沿いの景色がよく見え、今は緑ですが、春になると、一面桜のピンク色です。

 

たくさんの本が収納できる書庫がリビングの一角にあることで、サッと読みたい本が取り出せます。またデスクスペースは、ご主人の書斎スペースになったり、お子様の勉強スペースになったり・・・。書き物にしても、ネットでの調べごとにしても家族のいる共有の空間でできるのはいいですね。

 

リビング脇の階段を上ると、ロフトへ。この場所からも、川沿いの桜を眺めることが出来ます。ロフトの手すり部分は、透明のガラスに。この場所で座っていても美しい桜が見渡せます。ロフトでお花見が出来そうです。

 

当初の計画では、ここの素材はガラスではなかったようですが、設計士が悩んだ末ガラスに。きっとここはガラスで正解でしょう。ガラスにすることで、空間の圧迫感もなくなりました。このロフトはまずは子供たちのプレイルームとして活用するそうなので、貼って剥がせるシールなどで季節ごとにデコレーションしてもいいねと現場からも提案があったとか。

 

明かりと視線を通すストリップ階段。暮らしの中心を2階に設定することで、なんとなく暗く、閉鎖的になりがちな1階部分。自身も2階リビングの家に暮らしているのですが、1階の玄関で、突然ドアが開く音がすると、「あれ、カギ閉めたよね。」「え、誰か来た?」と不安になります。だいたいが財布忘れたとか、車のカギ忘れたとかそんな出戻り開閉音なのですが。声をかけずに開けたり閉めたり、様子が見えないと不便なこともありますね。スリット状の階段にすることで、上下階の視界が開け、家族の気配を感じれられるように。2階のキッチンにいても、「ただいま」の声だけでなく、帰ってきた家族の様子や気配を感じられれば、ちょっとした安心感がうまれるのではないでしょうか。また帰ってきた本人も、あたたかく迎えられる気持ちになるような気がします。

 

リビングの全景です。リビング脇には、リビング・ダイニングの椅子とTVボードを兼ねた長ーいベンチが。しかもその下は、全て収納になる優れものです。床材はナラの無垢材を使用しています。中央の黒い壁には黒板塗装を。自由に絵を描いたり消したり子供たちの大きなキャンバスです。キッチンの水色の壁は、お施主様がセルフペイントを楽しみました。

 

洗面脱衣室の奥にあるのは、室内物干しスペース。またその先にはバルコニーがあるので外物干しへのアクセスもスムーズ。雨の日も、風の日も、いつでも洗濯物が干せ、人目につかないスペースなので、来客時でも干しっぱなし収納でも問題なし。

 

玄関脇の土間収納も、たくさん収納できそうです。東西に延びる土地と、川沿いの好立地を上手に活用したお住まいでした。桜の時期に再訪してまたレポートしたいものです。新しい住まいで、新しい暮らし。竣工おめでとうございます。