雑記

歌舞伎観劇、カンゲキー

ずっと見てみたいと思っていたもの、いつかは見てみたいと思っていたもの「歌舞伎」。初めての「歌舞伎座」です。開催中の7月大歌舞伎、開演前から、歌舞伎座の前は、歌舞伎ファン、そしてきっと、海老蔵ファミリーを応援したいと願う人たちでにぎわっていました。不思議ですね、たくさんの高層ビルと車がいっぱいの道路に挟まれたこの「歌舞伎座」という建物。突如あらわれて知らない人が見たらきっとなんだこの建物?です。

 

こちらの写真は、歌舞伎座の歴史です。左上は、第一期、明治22年(1889年)の様子。その隣が第2期、左下が第3期、右下が第4期、昭和26年(1951年)の姿です。だいぶ今の外観と近いです。

 

時間があったので、いろいろな角度から舞台をみて見ました。ここは3F。なかなか高いです。左上から、ワイヤーが張られているのがわかるでしょうか?夜の部ではここを海老蔵親子が飛ぶということで、こんな高いところをと驚きました。

 

こちらの扉はなんでしょう?この扉は桟敷席という席の入り口。VIP席ですね。お弁当を注文できたり、お茶があったりします。半個室です。

 

私の席はというと、なんとここ、花道のすぐ脇、前から5列目!端っこでしたが、花道がかなり近いです。舞台はやはり多少高額でも近い席がいいですね。

 

 

演目は、「矢の根」、「加賀鳶」、「連獅子」と3つ。「矢の根」は、これぞ歌舞伎というような隈取に感動。何を言っているかわからなくても、歌舞伎を見に来たという満足感を得ました。そして2幕目の「加賀鳶」においては、私のイメージする歌舞伎とは少し異なる劇を見ているような、セリフも割とわかる、ところどころに笑える演出、一気に歌舞伎が好きになります。回転する舞台美術も楽しめます。そして最後の3幕目の「連獅子」。本物の「いよ~ポン!」という掛け声と、録音ではない生の太鼓や笛の音に合わせて、美しく舞う獅子の親子。一つひとつの動きが丁寧で、手や、眼差しの美しさに魅了されます。

 

 

幕間に、持ち込みのお弁当を食べることができます。銀座のデパ地下で買ったお弁当、本当に食べていいのだろうかと不安でしたが、隣の人が一幕目が終わった瞬間にお弁当を開けていたので安心して食べられました。前列の奥様方は、スパークリングワインを飲んだりして楽しそうでした。

 

歌舞伎の虜になった私は、銀座シックスで歌舞伎関連の書物を買おうとしたのですが、なかなか自分の欲しい本が見つからず。残念でしたが、タイミングよく海老蔵さんがオープンしたサイトがおもしろそうです。歌舞伎を見に行ったことを人に話すと、だいたいの人が「行ってみたい」といいます。それだけ歌舞伎には興味があるけど、なかなか行かない人が多いということ。この未来の歌舞伎ファンをいかにして歌舞伎座に足を運ばせるか、これが今後の歌舞伎界の課題なのだと思います。しかし日本の素晴らしすぎる伝統芸能。心配せずとも、後世までずっと伝統は受け継がれていくのではないでしょうか。