雑記

グッドデザイン賞2019エキシビション

今年も東京ミッドタウンで、グッドデザイン賞受賞作品が展示されました。平成建設も住み継ぐ「大町の家」がグッドデザイン賞を受賞しています。グッドデザイン賞100の展示会場は今年も多くの来場者でにぎわっていました。

今年のグッドデザイン賞のテーマは「デザインの持つ美しさ、そして共振する力」。それが審査の基準になっています。

今年度のグッドデザイン賞の大賞は「結核迅速診断キット」です。結核罹患の可能性が高い人々の診断を可能にする診断キットです。FUJIFILMの持つ「銀幅振技術」という自社の技術を活用したことも高く評価されています。時代に合わせて企業の資産を再利用し、アップデート。そして今の社会にフィットした新しいデザインを生み出す・・・。

今年のFUJIFILMさんの展示は、デジタルサイネージを活用していました。昨年のブースも良かったですが、今年もすてきです。

「生き物としての力を取り戻す50の自然体験」もベスト100に。評価されたのは、本のデザインではなく、自然への意識を変える『エクスピアリエンスデザイン』です。もともとはデジタルコンテンツだったそうですが、自然体験は電波の届かない山の中だったりすることも多く、自然に持ち出せる形として書籍という形態をとった部分も評価されているようです。実は監修はG-SHOCKを販売するカシオ計算機株式会社。G-SHOCKを付けて自然の中へという企業のブランディングも評価されています。

文喫。入場料のある新しいスタイルの本屋です。グッドフォーカス賞を受賞しました。置いてあるのは、新刊やベストセラーではなく、通常の本屋には置いていないような本。「本と出会うための本屋」というコンセプトどおり、思ってもいなかった本との出会いが、とても新鮮で新しい発見がある。と審査員の方たちから高評価でした。

プロデュースしているのは、日本出版販売株式会社。出版業界や本屋業界全体が停滞している一方、IT技術を活用した利便性の高い購買体験が当たり前化している時代。しかし、それ以外の方法で本屋の価値創造や、ビジネスモデルの再考は行えないだろうかと、本屋の再定義を試みた本屋です。入場料1,500円。行ってみたいですね。書店機能付きライフスタイル「箱根本箱」もベスト100にランクインしていました。

無印良品銀座。

無印良品の自動運転バスGACHA。

無印良品の掛ふとん。と、無印良品は3つもベスト100に。

多くのパネル展示がありますが、無印良品の展示パネルは無印良品そのもの。さすがです。

こちらは登戸駅のドラえもんサイン。キャラクターを使ったデザインはいろいろありますが、ドラえもんミュージアムのある登戸で、毎日の通勤時でも邪魔にならない、さりげない要素の使い方、色彩設計などキャラクターを用いたデザインの中でも秀逸なデザインと、審査員の言葉。

平成建設では建築や、それにかかわるシステムや技術など、今までに、10個のグッドデザイン賞を受賞していますが、平成建設という企業が持つそれらの資産をアップデートした先に、いったいどんなグッドデザインが見られるのでしょうか?そしてそれは果たして建築?それとも・・・