平成建設の現場

都心で叶える 平屋の夢「大工の豆知識(木の納め方)」

遂に足場が取れていました!建物の全貌が見えてきましたよ!

竿縁天井が仕上がっていました。美しい和の設えですね。さてここで博康大工の豆知識のお時間。

竿縁の向きは床の間と平行に配置されています。何故かというと、床の間と垂直に配置してしまうと「床の間をさす」ということで縁起が良くないそうです。

また、縦に配置されている柱や板の向きはすべて『木が実際に生えていた向きで設置している』そうです。

赤身(心材)の部分が多いことから元口と見分けたり、節の中心が寄っていることから末口と見分けたり他にも色々な判断材料で見極めて配置しているそうですが、正直とても難しいです。大工さんは本当にすごいですね。

こちらは、和室の収納の中の「雑巾摺り」。西洋建築でいう「巾木(はばき)」と同じなのですが、清掃用具(雑巾)が接触するなどして汚損、破損されるのを防ぐ目的があります。この収め方を漢字の「入」という形にすることで、「福が入るように」という願いも込められているそうです。ここまで考えて納められているなんて!大工さんのセンスが光るポイントですね。

ここまで丁寧に設えられていることを知ると、ますますお住まいに愛着が湧いてくるのではないでしょうか。

さあ、完成まであと少しです!

 

「都心で叶える 平屋の夢」密着ブログ

新宿区の平屋づくりの現場レポート。建物が密集した都心に、「純和風の平屋」をどのように実現していくのか。伝統的な和の空間に、すこし艶やかで遊び心を織り交ぜた、魅力たっぷりの住まいづくりを密着していきます。
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