平成建設の職人

コンクリートって、おもしろい

山形出身の友人に、山形に行くからおすすめスポット教えてと聞いたリストの2位にあったのがこちらの美術館「土門拳(どもん・けん)記念館」です。公園の一角に、池の中に浮かぶように建築されています。

土門さんは、写真家で、展示されている写真はもちろん素晴らしいものばかり。昭和の時代に撮られたものなのに、まるでさっき撮ったかのような力を感じるものばかりでした。そして私がこちらの記念館で感じた建物の魅力は、コンクリートの表情。

外部は、一般的な打ち放しコンクリートでつるつるですが、中はたたき仕上げ。入り口の一角は、穴が開いていて、光を取り込みます。

つるつるではなく、ぶつぶつな仕上がりです。

柱は、ぶつぶつな前面と、つるつるな側面と切り替えています。

つるつるです。

こちらは、木目があって、まるで木のような仕上がりですが、コンクリートです。土門拳記念館のすぐ近くで、実は間違えて入った「酒田市美術館」の外壁です。

この切りとり方とか、素敵。

コンクリートと言っても、いろいろな表情があって使い方もいろいろ。

平成建設の工務部にいる職人たちは、このコンクリートのプロフェッショナルです。普段は住宅の基礎工事やマンションの躯体工事をしていますが、彼らの技術でこういうものが建てられるんだと思うとなんだかおもしろいことができそうです。

そして彼らが今取り組んでいるのが「デザインコンクリート」と「MPC」という技術による施工。まるでレンガのようですが、コンクリートです。

こちらもデザインコンクリートの一例で、なんと貼られている青いものは、デニム生地です。どんな仕上がりになるのでしょうか・・・・。

ショップのエントランスに使えそうな、こちらは「MPC」の事例です。職人曰く、このふたつの技術開発には、技術だけじゃなくて、センスも必要になってくると。だからこそ楽しみと言っていました。設計士と、工務部の職人のコラボでどんなものづくりが生まれるのか、今から楽しみです。