平成建設の現場

都心で叶える 平屋の夢「ネコダッシュ⁉︎」

藤の花のいい香りが漂ってきました。暖かく清々しい朝です。近所に咲く花たちも元気いっぱい。

 

さて、この日の工程は、「捨てコンクリート」。略して「捨てコン」です。

 

これは墨出し(工事の基準となる線を記すこと)や作業の向上に必要な工程になります。通常コンクリートは構造部材として使いますが、「捨てコンクリート」は構造部材ではなく最終的には建物の下に埋めてしまうので「捨て」と付くのだそう。

 

コンクリートを扱うこの作業はスピード勝負。多能工が5人集結して、一気に進めていきます。

 

通称「ネコ」と呼ばれる一輪車にコンクリートを入れ、ひたすらダッシュで運びます。「ネコ」の由来は諸説ありますが、一輪車を走らせる幅の狭い足場のことを「キャットウォーク」と呼び、そこを走らせる車だからという説が有力だとか。重い一輪車をものともせずひょいひょいと走る職人さんの様子はさながら猫のよう。ご近所のお子さまがこれをみて「おー!」と歓声を上げていました。

 

この日は夏日の暖かさ。ダッシュを繰り返している大塚くん、この表情です。でもみんなそうですが、とても生き生きと仕事をしています。現場の職人さんたちの息はぴったり。掛け声をかけながらテキパキと作業が進んでいく様子は、見ていて気持ちがいいものです。

 

亀澤くんは防湿フィルムを貼っていきます。これにより湿気があがらないようにしています。

 

50㎜厚の木枠の中にコンクリートを入れ、コテでならしていきます。ここで監督の大山さんの粋な計らいにより、コテでならす作業を少しだけ体験させてもらうことに。

こちらの櫻井くん、基本の顔が「怒っているのかな?」という表情をしていて少々怖い印象だったのですが、ごめんなさい。誤解でした。先輩からも後輩からも慕われている優しい職人さん。さっそくコツを教えてもらいました。まずざっとコンクリートを流したら、コテでタプタプタプ・・・と軽く押します。これによりコンクリート中の石を沈めて水を浮かせて、ならしやすくするのだそう。そして木枠の位置に合わせて水平になるようならしていきます。これは見た目より簡単な作業ではありませんでした。櫻井くんに仕上げてもらい・・・

 

綺麗にならされたコンクリートはまるで、ごまプリンのように輝いています・・・。

最終的に見えなくなる部分も、美しく仕上げる。これが平成建設の職人の手仕事です!

 

 

 

 

「都心で叶える 平屋の夢」密着ブログ

新宿区にて平屋づくりの現場レポートが始まります。建物が密集した都心に、「純和風の平屋」をどのように実現していくのか。伝統的な和の空間に、すこし艶やかで遊び心を織り交ぜた、魅力たっぷりの住まいづくりを密着していきます。
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