「テーブルの下の蟻」続き

あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。
リフォーム監督の遠藤です。

今年は、焦らず一歩一歩、先を急がず、
ズルして近道をしようとせずに、
急がば回れといわれるように、
イチローが遠回りは一番の近道と言ったように、
一歩一歩行こうと思います。

ということを思ったのも、
小2の息子の逆上がりの練習に付きあっていて、
初心にかえりました。逆上がりが中々出来なくて、
何度も練習して、手の皮むけても日が暮れても練習してて、
その間に年長の娘が真似してやってたら先に出来ちゃったりして。
結局まだ出来てないけど、決して遠回りじゃないなって思います。
そんな年末年始の出来事でした。
日記はこれくらいにして。。。

「テーブルの下の蟻」の続きですが、
蟻とは、天板の反り止めの「蟻桟」のこと。「吸付き桟」とも言います。木が反ると書いて「板」と読むように、木は伸縮を繰り返し、反りが生じるので、反り止めと脚は、テーブルの天板よりも慎重になります。ボンドや金物で固定しないので、組んだ時に天板に吸付いている感じが良きです。テーブルの裏を見てアリさんがいたら、良い家具だと思って大丈夫ですよ。

蟻の通り道。1/300くらいでテーパーに加工して入れやすくしてます。

でもこのテーブルの一番の見どころは、欅が赤いこと。新しい木材だと青ケヤキ(薄い茶)が多いけど、この材料は、お客様が家を建てた時に使った余りの古材が納屋に眠っていたので50年以上前の赤ケヤキ。木目が雄々しい。

ところで、天板にも少し遊びを入れたのわかります?
テーブルの上にトンボを入れてみました。
虫食いの穴埋めと割れ止めです。


「テーブルの上のトンボ」
(なんか崖の上のポニョ、みたいじゃないですか?)
トンボの他に蝶々とリボンもあります。
正式にはチギリって言う伝統工法なんですが、
蝶々とリボンで木の割れを防ぐって、
昔の人は良く考えてますね。
蝶々結びって。

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