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住宅建築事例01「技の共演」
職人の仕事を、仕上がりに現す。
担当設計士の想い

設計を担当した遠藤さん

東京都内に竣工したRC造の住まいは、平成建設の二大職人、「大工」と「多能工」、それぞれの技術が集結された住まいとなった。住まいの紹介と、担当設計士の一人である遠藤さんに設計士としての想いを尋ねた。

玄関までのアプローチ。多能工による無機質な打ち放しコンクリートと浮造り加工による杉の木目と、表情の対比が美しい。

Q コンクリートの打ち放しが、とても美しいですね

遠藤:「コンクリートの力強さや冷たさ、木の繊細さや温かみ」という対照的な素材のバランスによってデザインされた空間を目指すとき、 美しく均一なコンクリート打ち放しを仕上げるのが 非常に重要なポイントです。 そのため 、高い施工精度が求められますが、平成建設の職人によって見事に施工されました。「自社の職人が確実な施工をしてくれる」という安心感があるからこそ、自信を持ってお客様に提案をすることができました。

玄関ホール壁面には、漆大工が製作した屏風があり、来訪者を迎える。至るところに漆を活用し、 漆の新たな表現を積極的に取り入れた。

Q 至るところに、漆を活用されていますね

遠藤: 玄関のアクセントウォール、洗面台、TVボード、ダイニングテーブル、応接室のキャビネットと、多くの箇所で使わせていただきました。過去にも漆を使用した物件はありますが、毎回漆大工と打ち合わせを重ね、どんな表現ができるか、どんな空間が創れるのかを模索し、その度に新たな発見があるよう に感じます 。「古くからあるのに、最先端の素材」である漆を、漆大工と協同しながら設計し、空間に昇華できることは、まさに平成建設の設計でしかできない使命だと考えています。

中庭を囲むプラン。
ダイニングは自然光がたっぷりと入る。内部は開放的な空間に。

Q プランニングでの配慮

遠藤:都心に建つ住宅ということで、お施主様はセキュリティを非常に気にされており、道路や隣地に対しては、人が通れるようなサイズの窓を設けていません。そのような条件の中でも、自然光を取り入れ、開放感を感じられるようにする為、立体的な中庭を設け、外に閉じ、内は開放するというプランニングとしています。外観の閉塞感と、内部に入った時の開放感のギャップがこの物件の一番の肝だったりもします。

階段の手すりには、大工が開発しグッドデザイン賞を受賞した木製手すり「七曲(ななわだ)」を採用。固く冷たいコンクリートと、柔らかく温かみのある木をバランスよく配置しデザインした空間となっている

Q 今回のプロジェクトを終えて、設計士としての感想

お施主様は、非常に平成建設の職人に対する理解があり、常に新しいことに挑戦させて下さる方でした。既製品や、既存の方法では満足せず、未知の事、新しい事を常に求めており、プレッシャーがかかる反面、非常に良い経験をさせていただきました。 また、自分の中でのテーマとして、「平成建設ならではの建築を創りたい」という思いが常にあります。それを実現する為の1つに「平成建設の多能工や大工、漆大工といった職人たちの仕事が最終的な仕上がりとして現れる。」という考えがあるのですが、本物件ではまさにその通りのことが実現できました。今後も、平成建設の職人が存分に力を発揮し、自慢のできるような物件を設計していきたいと考えています。

■ 遠藤 創一朗 / Soichiro Endo (2012年入社、世田谷支店 設計課)
入社後一年の工務部経験を経て、設計部に配属。現在世田谷支店にて、マンションや、住宅の建築設計を行う。平成建設に入社して良かったところは、『より良い建築を創ろう。』という共通意識を持つ仲間がたくさんいるところ。だそう。

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