設計監理という仕事

型枠の施工が終わり、基礎の生コン打設を待つばかりの現場に、設計士の西島と新間がやってきました。生コンが入ったら見えなくなってしまう鉄筋の配置「配筋」を検査しにきたのです。工事が始まってからも設計士は足繁く現場に向かいます。それは「設計監理」という仕事です。

「稲木さんに任せてれば安心なんだけど、やっぱり複数の目で見ることが品質チェックの大事なところよね」と西島。自分たちが描いた図面どおりに建物が建っているか、必要な部材がちゃんと施工されて安全な建物になっているかをチェックするのも、設計士の大切な仕事です。


鉄筋の間隔の狭いところから、敷地内にはいる設計士たち。施工状況を図面と照らし合わせて確認します。

上の写真と下の写真、鉄筋の間隔に差があるのがわかるでしょうか?上は100mm間隔で、下は200mm間隔で鉄筋が敷かれています。基礎部分にもきちんと構造計算がなされていて、上の建物をちゃんと支えるために必要な鉄筋が配置されているとのことです。

店舗床部分は基礎の立ち上がりがない代わりに、地中に梁があり鉄筋が組まれています。こういったところもチェックしていきます。



新間が鉄筋の上に定規を乗せて、状況写真を撮影しています。型枠の施工中には多能工が、施工後には監督が、そのまた後に設計士が、とトリプルチェック。これで基礎の配筋検査はバッチリです。