家づくり

街中の3階建て二世帯⑦「現場の完成と色々な継手」

こんにちは。大工工事部の高橋です。
以前施工風景をお伝えしていた現場の大工工事が完全に終了しましたので一部ご紹介します。
まずは外観がこちら。

3階建ての二世帯住宅なので高さがあり、迫力があります。一階部分は少しセットバックされ車庫として利用できるようになっています。

そして施工風景をお伝えしていた玄関はどうなったかというと……

下駄箱や手すりも取り付け、木のぬくもりを感じられる玄関に仕上がりました。

こちらは玄関と同じ杉の板を施工した多目的室。こちらも木のぬくもりを感じられる仕上がりとなっています。多目的室と隣にある和室を分ける引き戸の敷居部分には…

杉の床板との統一感を出すために、同じ杉の材料を敷居にを使用し、レールだけを埋め込みました。この木目がかっこいいですね‼
2階、3階は各世帯様の居住スペースとなっていてこちらも素敵に仕上げられました。少しではありますが、大工工事の詳細をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。まだまだ伝えきれていないことがたくさんありますので、今後もお伝えできればと考えています。

話は変わりますが…
夜の加工場で黙々と何かを作っている後輩を発見しました‼

彼が作っていたものはこちら

実は自分も制作していたのですが、自分が作っていたのはこちら

どちらも昔からある木材の継ぎ手の模型で、
後輩が作っていたものが『腰掛鎌継ぎ(こしかけかまつぎ)』自分が作っていたものが『金輪継ぎ(かなわつぎ)』と呼ばれるものです。このように、木材の継ぎ手にはさまざまな種類があり、使う場所や、必要な強度によって使い分けをします。今の時代なかなか目にする機会はありませんが、昔の人の知恵と技術の結晶だと僕は思っています。
実はこの継ぎ手の模型ですが、GW明けころから静岡支店ショール-ムに展示することになっています。
お越しいただいた皆様に、日本古来からの技と知恵をご覧いただければなと思っていますのでぜひお越しください‼
最後に、自分の制作した『金輪継ぎ』の仕組みを少しだけ…


写真だけでも何となく仕組みをご理解いただけたでしょうか。『金輪継ぎ』は継ぎ手の中でももっとも強固なものの一つと言われています。
ぜひその仕組みをショールームでご体感ください‼
ほかにも様々な継ぎ手や伝統技術の展示がありますのでお楽しみに‼

おまけですが…最初の写真は、ステイホーム週間中の我が家の癒しちぇちぇでした。

街中で悠々と暮らす二世帯住宅

静岡駅から徒歩圏内に建つ3階建ての二世帯住宅。庭や数台分の駐車場を確保するためビルトインガレージを採用しています。生活時間が異なる世帯が 程よい距離感をもって心地よく暮らせる工夫が満載です。

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