平成建設の現場

平成マンションができるまで① ~躯体工事編~

こんにちは。設計の小泉です。これから、設計の仕事を通じて「平成マンションができるまで」をお伝えしたいと思います。
静岡支店の不動産課から聞いたのですが、入居者様の転勤による退去の連絡をいただいた際、「転勤先の辺りで平成マンションはありませんか?」と質問されたそうです。平成マンションに住んで、気に入ってくださってのご発言とのこと。設計として建築に携わる私としては大変嬉しく、また、入居者様の声を聞ける環境もとても恵まれていると感じます。

舞台は、駿河区にある現場です。こちらの賃貸マンションは、鉄筋コンクリート造5階建ての計画です。第1回目は「躯体工事編」と題して紹介します! 躯体工事は、鉄筋工事・型枠工事・コンクリート打設・型枠脱型解体といった流れで 行われます。

現場は鉄筋工事が終わり、型枠工事中です。工事が始まりますと、設計は要所で現場へ赴き、設計図通りに工事が進められているか 、お施主様に代わって確認を行います。設計監理業務です。

この日は、4階壁の配筋検査にやって来ました。写真には写っていませんが、多能工の職人たちが鋭意施工中です。

配筋検査は、鉄筋工事が終わる頃に実施しています。設計監理では設計図と現場の配筋状況を照合して、図面へチェックをしていきます。

こちらは住戸境の鉄筋コンクリート造の壁です。壁部分の配筋ピッチを確認したり…

鉄筋が組まれていない部分は窓が設置されます。開口部の大きさや、梁部分の配筋を確認したり…

5階建てとなると太い鉄筋を用いるのですが、現場へ搬入できる長さで運搬し、現場では鉄筋同士を圧接して組み立てたりします。

窓が設置される開口部のお隣の壁は、端部に補強筋が設置されます。補強筋の径や本数を確認したり… まだまだチェック項目はありますが、設計の目線で細かく確認していきます。現場では、全ての鉄筋の確認をする「全数チェック」という業務は現場監督が担います。現場管理業務です。

現場へ鉄筋を搬入する前の段階では、多能工の職人が設計図を基に、必要な鉄筋を所定の長さや形状に加工します。そして現場で組み立てます。現場で鉄筋工事が進みますと、設備工事で協力業者の職人も入ります。このように多くの人が携わり、チェックして現場が進んでいきます。

一通りチェックを終えると、現場内をぐるりと歩いて、施工状況に違和感がないか最終確認します。現場内が整理整頓されているので、歩きやすいです。

最終確認の際に、私の好きなポイントがあります。こちらは壁の配筋の足元にあたる部分です。下階から伸びる鉄筋が、所定の位置で一直線に並んでいるのを見るのが好きです。

ここからは他の階の様子をお届けします。4階の躯体工事をしている頃、2階は打ち上がった躯体面が見えています。

こちらは1階です。設備配管や配線が施され、内部で使用する材料が運び込まれています。 これから大工工事が始まります。

次回は、建物内部の工事を紹介したいと思います!

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