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大工の日々―平成建設職人集団

蔵階段 その2

2017.12.9

こんにちは、大工工事部四課の石川です。

 

日に日に、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。

 

鎌倉の現場付近では、紅葉が見頃を迎えています。

 

 

 

鎌倉の現場に入ってから、早いもので1年が経ちました。

 

二度目の冬を迎えましたが、去年の極寒の中での外部作業とは違い屋内作業がメインになってきます。

 

 

しかし、大工作業は一段落しましたが、左官工事はまだまだ継続中。

 

前回のブログでは下塗りの段階でしたが、二回目の中塗りが行われました。

 

 

遠くからではわかりにくいですが、近付いてみると…

 

 

うっすら網目模様が見えるのがわかりますか?

 

これは、ウルトラネットという、ガラス繊維でできた網をモルタルと一緒に塗り込んでいるためです。

 

こうすることで、ひび割れの軽減とモルタルの剥離を防ぐことができるそうです。

 

中塗りの段階でも、ツブは平らのままでした。

 

 

さて、蔵階段の続きです。

 

前回はササラを3本入れたところでしたね。

 

一度納まることを確認したら、3本目を一度外して、踊り場の梁を入れていきます。

 

 

奥側の長めの材が受梁で、そこに2本の短めの梁が乗っかる形になっています。

 

そして、その上にササラが乗っかってきます。

 

と、簡単に書きましたが、最後に乗っかるササラがもう納まってるんじゃ!?

 

 

どうしたかというと、「乗っける」ではなくて、下から「持ち上げる」ように納めていきました。

 

ササラの下に短めの梁を入れて、

 

 

受梁で持ち上げる!!

 

 

一見、下から順番に作業したように見えますよね。

 

今回は上の材から納めましたが、もちろん下の材から納めることもできます。

 

しかし、仕事がやり易く綺麗に仕上げるために、考えた結果がこのやり方でした。

 

この納める順番を考える時間が結構好きです。

 

 

 

もう1本の梁は乗っかるように納めました。

 

 

続て、外したササラに段板の掘り込みをしていきます。

 

原田君のやり方と同様に、段板の形を写し、掘り込みます。

 

 

このササラは束柱に差さってくるので、

 

 

先の方をこんな感じで刻み、

 

 

ササラの形に彫り込んだ束柱を

 

 

ズドーン!!

 

 

内側は段板が入るように掘り込みます。

 

もう階段の形が見えてきましたね。

 

反対側のササラは、段板を片方入れた状態で形を写しました。

 

 

段板の多少のねじれを拾うことができるので、より納めやすくなると原田君からアドバイスをもらいました。

 

 

反対側の掘り込みが終わったら、いよいよ段板を入れていきます。

 

 

まずは一番上の段。

 

 

続いて2段目3段目。

 

 

特に打ち合わせをしたわけではないのですが、

 

 

段板を納める時って、このような迫りくる段板の写真を撮ってしまうんですよね。

 

 

今回は上半分の段板までで一旦終了です。

 

 

4本目のササラもなかなか手強そうです。

 

 

お蔵入りして9か月、遂に!ずっと一人ぼっちだった蔵に待望の助っ人が来てくれましたー!!

 

 

亘さんの登場です。

 

あっという間に蔵の2階の床を貼ってくれました。

 

 

本屋では、「海に愛された男」唐沢洋が和室の造作工事を進めています。

 

造作部隊の隊長でもある彼は、仕事が早い!

 

同期としては負けてられませんね。

 

 

さらに、原田君の同期の坂内君。

 

 

厚木から神保君も来てくれました。

 

 

12月に入り、現場が一気に賑やかになりました。

 

今年もあと少し、事故や災害なく1年を締めくくれるように、今日も安全作業で頑張ります。

 

 

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