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大工の日々―平成建設職人集団

船底天井

author:

(一級建築大工技能士 / 二級建築士)

category:

大工の日々
2018.1.26

どうも渡邊です。

 

鎌倉に通い続けて2度目の冬ですが1度目より寒い気がします。

 

先日の寒波は鎌倉にも影響が出ました。

しっかりと積もりました。

 

これで屋根にはさらに荷重が加わりました。

 

鬼にも積もり麿みたいになってます。

 

 

さて現場は。

床を貼り終え、今までの下地作業とは違い、

見えてくる化粧材を取り付け始めました。

みるみる変わっていってます。

 

しばらく手つかずだった浴室を取り掛かります。

 

天井は「船底天井」です。

その名のように船の底のような、切妻屋根を下から見上げたような意匠です。

 

 

刻んだ棟と垂木掛け取り付け

 

 

垂木、敷目の化粧板を隅から順に納めます。

 

普段なら化粧板は垂木に直行に貼る場合が多いですが、

設計士曰く、「縦張り(垂木に平行)は格式が高い住宅はよく用られています。」

ということらしいです。まったく知りませんでした。

 

 

無事貼り終えました。

 

確かに格式が上がった!!

 

とは感じられませでしたがわかる人が見たら感じとってもらえたらと思います。

 

しかし、横張りに比べるとすっきりした感じが見受けられます。

 

ちなみに、材料は水に強いヒバ材を使用しています。

 

天井後は。

石工事、板金工事を介し、最終段階のヒノキの板張りパシパシッとします。

 

つい夢中でやってしまい途中過程の写真はありませんが浴室終了です。

 

さて次いってみよう!

 

浴室の前室である脱衣場も同様船底天井となります。

 

棟には、

 

名前を書かせてもらいました。

 

ちょうどやっているときにお施主さんが見え、名前書きたい事を伝えると

快く承諾していただきました。

 

名を残せたことに嬉しく思います。

 

手洗い場も制作です。

 

お施主さん所有の一枚板(おそらく朴)に有田焼の手洗い器が乗るようにくり抜きます。

一度組みあがったら解体し、本社へ。

 

平成建設唯一の漆職人有賀さんの漆加工をされ1か月の時が流れカムバック。

 

 

そして元の形へ組み上げると、めっちゃかっこよくなりました。

 

こんな高級な手洗いは手を洗う前に外で手を洗わないと使えないです。

 

こんなことができるのは平成建設ならではの仕事ではないでしょうか。

 

 

脱線しますが、

何十トンの建物を支える基礎工事も足場も漆も陽気な大工さんも

すべて自社の社員で行っています。そんな会社です。

 

 

腰板、ラスボードを終え脱衣場もほぼ終了となりました。

 

では次はトイレ!

 

は次回にします。

 

~今回のピックアップパーソン~

年上だけど後輩の神保くんは

今のところボードしか貼っていませんが

2年間住宅基礎をやってきてから大工にきたので、

ユンボもダンプも運転できる万能タイプです。

厳しい環境で育ってきたせいか

 

昼飯中も

 

休憩中も尻を床に付けません。

いつでも呼ばれたら即行動できるよう立て膝が身についてしまってます。

 

きっと利き足は右でしょう。

 

 

 

 

 

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