木工事終了直前 仕上げの職人も現場に

もうしばらくすると仮設の足場が外されます。その前に足場が必要な作業は終わらせる段取りとなっています。お伺いした日は、サイディングにシーリング用の養生テープは貼ってありましたが職人さんは居らず、板金屋さんが雨樋を取付をする段取りをしていました。

一般的に現場管理者が工程表を作成し、それに沿って作業の段取りを組んでいく訳ですが、そこには色々な現場ならではの要素を加味しなければならず一筋縄ではいかないことが多々見られます。

まず誰もあらがえないのは 『天気』 です。H様邸の様に足場を掛けて外装工事をさせて頂いたり、外構工事の際は、それにより工事が順延する訳ですが、それはどの現場も遅れます。特に忙しい時期は、職人の段取りもタイトなので、1日ずれるとその日に予定をしていなかったその後の現場も順延です。ですので監督や職人は、天気予報をよく見ています。雨天を考慮した予定を組む、良い加減が必要になります。

そして 『流れ』 もあります。この工程の次にこの工程、と単独の現場だけでは単純ですが、1人の監督で複数件管理していることもありますし、平成建設の会社内でも当然複数の案件が動いています。現場数=職人数ではないので、人の流れを押さえ段取りします。仕事量がある分だけ幾らでも職人が来て良いわけでもなく、納品される材料や作業スペース、車両の数等いろいろ考えなければいけないことがあります。

木工事中は、比較的長い期間職人(大工)が現場に居り、監督共々状況を把握できるので、材料の受け取りなどで安心です。仕上げ工程に入ってくると、比較的短い期間の作業をする職人が複数入ってくるので、工程や安全により気を使います。

人を動かして、人が造る仕事なので、日頃からのコミュニケーションが大事なんです。