築50年の実家が甦りました

4ヵ月半の工事期間を終え、完成したH様邸。築50年62坪の実家を完全分離型の2世帯住宅に改修した全貌をご紹介します。

before

after

外壁を全て通気層を設けた新しい物に一新し、サッシも新築と同じ 断熱性の高い樹脂複合サッシに交換。軒天や樋も新しくなりました。

南西側before

南西側after

こちら側には、新しく子世帯の玄関を新設しました。

玄関before   玄関正面には1間幅の廊下が伸びて、北側の一番奥にキッチンと居間がありましたが・・・・。(床板は一度リフォームされて新しく、そのまま利用する為に養生してあります。)

玄関after   伸びていた廊下部分をLDKの一部として活用し、玄関をスッキリと納めました。

玄関向かって右側の扉を入ると、今までは洋室の客間でした。(家の中で一番日当たりが良い場所です。

新しく生まれ変わったLDKは・・・・

家族全員が集まり、コタツで団欒できる畳のスペースと椅子で食事ができるダイニングスペースを分けた広々とした空間になりました。

北側で日の入らない以前のダイニングキッチンでしたが・・・・

朝日の入る南東の角に移動することで 快適な空間に生まれ変わりました。

ダイニングスペースは、既存建物の構造材の高さ(ジョウサン)を利用し、天井高3.4mの吹抜け空間として活用しました。

元々廊下だった場所にキッチンを計画し、対面キッチンのLDKに改修しました。既存の柱は、残しても支障が無い部分については空間のアクセントとして、残しています。

以前の間取りは、玄関から延びる廊下の突当りを左に向くと、更に廊下が伸びており、2間続きの和室を囲む形で廊下が伸びていました。(こちらも床は過去のリフォームで新しくなっており、そのまま利用する為養生しています)

改修後の廊下は途中から扉を設け、この先より子世帯スペースに入れます。

次回はアンティークな雰囲気にまとめた子世帯のスペースをご紹介したいと思います。

リフォーム部

一級建築士、既存住宅現況検査技術者
静岡県耐震診断補強相談士

17年間設計の仕事を通して多くのお客様と接する中で感じることがあります。それは、使い勝手の改善は当然ですが、人に自慢したくなる素敵な空間は生活を豊かにするという事。そしてお客様は求めている以上の答えを望んでいるという事です。
まずは、料理や掃除洗濯などの家事全般を日常から行い、お客様と同じ感覚でお話出来るように心がけています。
また、常に柔軟な発想で、費用対効果を意識しながらデザイン性の高い仕事をしています。
もし、他でリフォームの計画をお考えでしたら、一度声を掛けて下さい。きっと違いを感じていただけるはずです。

雑誌取材履歴
雑誌:Natural Hausing 2013年Vol.5掲載
雑誌:ガレージのある家  2015年Vol.35掲載
雑誌:Garage Life    2016年Vol.66掲載
雑誌:EDGE        2017年9月号

竣工写真
広い実家が生まれ変わる! 二世帯住宅リフォーム