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職人技術を身近に!
大工の挑戦「netsugi café」

2016年11月、沼津市大岡の本社近くに一見変わったカフェ 「 netsugi café 」 がオープンしました。隔月に2回土曜日のみのオープンに関わらず、当日はたくさんのお客様でにぎわっています。店員は弊社大工、提供するのは木材を使用した小物づくりのワークショップです。社員が入れる挽きたてのコーヒーをお供に、職人技術を身近で体験できる場所になっています。今回は大工であり主幹メンバーの一人、小山 卓也(こやま たくや)さんに netsugi café についてお話を伺います。

Q netsugi café 発足の経緯を教えてください。

本社加工場の改修工事中に、女性大工から「加工場の空きスペースでカフェのようなものを運営できないか」と提案を受けたのがきっかけでした。以前から数年に一度開催している「お客様感謝祭」で大工が講師の木工ワークショップを行っていまして、そういったコミュニケーションの場を定期的に作りたいといった思いもあり2016年にnetsugi caféを発足しました。

弊社設計士と大工が意見交換をしながら完成したnetsugi café の内装。
作業机はコンクリートに漆塗装という平成建設ならではの技術を採用している。

Q 発足して4年が経ちました。現在はどのように運営しているのですか?

隔月に2回オープンしていて、大工が講師となってワークショップを行っています。製作する小物も大工が企画していまして、どれも大工の技術やアイデアが組み込まれたものになっています。合間を縫って地域のイベントにも出張して参加していますが、最近では小学校や幼稚園からお声掛けいただくことも増え地域の皆様にも楽しんでいただいています。

地域のイベントにも積極的に参加。
当日は大工だけではなく他部署と協力しながら運営を行っている。

Q 普通に過ごしていて大工の方と関わることがないですもんね。やはりお子さんが参加されるケースが多いのでしょうか。

そうですね、基本的にはお子様連れが多いです。お子様向けの出張ワークショップもありますし、お子様と触れ合う機会は多いですね。そこで助かっているのが女性大工の存在です。現場で培った知識や技術はもちろんですが、女性ならではの気遣いや気配りも持ち合わせているので彼女たちの存在は必要不可欠です。女性大工のなかでも育児休暇後に復職を考えた時、拘束時間の長い建築現場のフルタイム勤務というのは一つの壁になっているのではと考えています。 netsugi café がそういった悩みの解決策の一つになればと思います。

Q 今後 netsugi caféとして挑戦していきたいことはありますか?

小山:以前工務部の方がコンクリートを使ったワークショップを行ったのですが、そういった木と異素材コラボレーションにも積極的に挑戦してみたいです。それは平成建設の社員だけではなく、他のジャンルで活躍中の職人とでも。さらに先の話をするなら、お子様とのワークショップを通じて「大工になりたい!」と夢を描く子供が増えるといいなと、想像することがあります。「大工とお客様を繋ぎたい」という思いから始まった netsugi café が、現役大工と将来の大工も繋ぐかもしれないなんて、これからの可能性がどんどん広がっていきますよね。

Q 最後に就活生へ、メッセージをお願いします。

「カフェをやりたい!」という若手社員からの提案をもとに、建設会社でのcafe’の在り方を考え、平成建設ならではの大工が木工体験を発信する場所が実現し、地域の方々にも徐々に知ってもらえるようになりました。強い熱意があれば人の心は動かす事が出来、協力者が集まり、実現に向かうと思っています。そう思える会社で一緒に働きませんか?

■ 小山 卓也 / Takuya Koyama (2006年入社 大工工事部)
大工として工事を行う傍ら、2016年に提案発信型大工=HEISEI DAIKU LAB.を発足し、造作家具、漆、体験発信( netsugi café .school)等、新規事業を展開し取り組んでいる。 


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