interview with doctorvol.06ハートデンタルクリニック様

ハートデンタルクリニック:藤田徹ドクター

ハートデンタルクリニック院長
藤田徹ドクター

朝日大学歯学部卒業。伊東市内歯科医院にて勤務医として臨床歯学全般について学ぶ。
沼津市内にて歯科医院院長を経てハートデンタルクリニックを開院。2019年11月、田方郡函南町柏谷にてハートデンタルクリニック 移転新築。

環境を整えてからの医院移転新築。
自由設計で理想の空間を。

田方郡函南町で賃貸物件を借りて歯科医院を開業し、13年間の時を経て移転新築されたドクター。
移転に至るまでの経緯、平成建設を選ばれた理由、建築したクリニックの特徴について伺いました。

賃貸物件では手狭になり
移転を決意

もともと賃貸物件で13年間診療をしていました。おかげさまで患者さんの数も増えまして、手狭になってきていたことが移転するきっかけのひとつです。
遠くに移転すると既存の患者さんから距離ができてしまうので、今の賃貸物件の近くで良い土地はないかと探し始めました。
賃貸物件で開院して間もない頃に、平成さんから、ここ(新築した土地)に移転新築しないかと提案がありました。
場所も良かったですし、いずれは移転新築をしたいと考えてはいたのですが、まだ開院して間もない上、貸地だったこともあり見送っていました。
10年程して、良い土地はないかと思っていたところ、ここが売地になったのを知り、すぐに平成さんに連絡したんですよね。
賃貸物件が手狭になって本格的に移転新築を検討し始めたところで土地の条件が整い、「今が移転するタイミングなんだな」と思いました。
土地の売主さんと平成さんはつながりがあったようで、土地購入がスムーズにできたのも良かったです。

ハートデンタルクリニック:治療の様子

環境を整えてからスタート

この地域で長く開業していたため患者さんが定着し、初期投資の資金準備や独立した医院の計画ができました。年間でどれぐらいの収支になるのか、実績を積むことである程度予測できたので、思い切って動くことができましたね。先に13年間の賃貸物件で実績を着実に積んだから選べた選択ですし、新規でこの広さや規模は考えにくいと思います。新規開業だと1から始めなくてはいけないスタッフ教育ですが、すでに安心して任せられるスタッフが仲間にいることは移転においての大きなメリットですね。様々な環境を整えてからの移転。たくさんのメリットを感じています。

ハートデンタルクリニック:外観

駐車スペースを確保して
機会損失を減らす

賃貸物件にいたときに、どうしても不便に感じていたのは駐車スペースの確保が難しいということですね。やはり駐車場が空いていないとなると、患者さんも来院するのが難しいですよね。『混んでいるのかな?』『今行っても待たないといけない。』『停めるところがない。』…車での生活がメインとなるこの地域では、駐車場の不足は機会損失に繋がっていると感じていました。なので、こちらに移転新築するときには駐車スペースを多く確保し、心理的にも通いやすい医院を目指しました。実際、この広めの駐車場は集患に繋がっています。

ハートデンタルクリニック:受付・待合

自由設計で理想の空間を

吹抜け天井の待合室は気に入っていますね。賃貸物件ではできないデザインですよね(笑)。『あそこの病院の待合室が素敵だった。』『あの病院は天井に木を見せるデザインが良かった』など、子供と通っている病院の話を妻から聞いたことを平成さんに伝えると、どれも平成さんの作品だったんですよね。そこで平成さんの過去のクリニックの施工事例を見せていただき、私も天井に木をあしらったデザインを気に入って採り入れたいと思いました。吹抜けの大きな窓から入る自然光は特に気に入っています。患者さんが少し診察を待つことになっても、ゆったりと過ごせるスペースが用意できてよかったです。

ハートデンタルクリニック:治療室

リラックスして
治療を受けてもらうために

治療スペースが個室というのも特徴の一つですね。賃貸物件の時からの患者さんからも「落ち着いて治療が受けられていいですね」と好評です。待合室と診療室でがらりと雰囲気が違うのも良いですね。一本調子じゃないデザインが気に入っています。特徴の一つである黒い外観。外観の病院っぽさから身構えられたくなくて、落ち着いたカフェのようなイメージにしたかったんです。あと、エステに行くような高級感がでるようにも希望しました。認知度の低い新規開業の場合、病院ぽさをここまでなくした建築は難しいと思いますが、認知度が確立しているからこそ、この選択ができたのだと思います。

細かな打ち合わせで
イメージを共有

外観、内観ともに、私の希望を細かく反映していただくことができたと思います。外観の検討をしているときに、模型をつくってもらえたのは良かったです。
図面だけでは想像しきれない部分を、立体で見ることで補うことができました。
打ち合わせは基本的に、診療時間後にしてもらっていました。診療を休まず、時間を合わせて打ち合わせしてもらえてよかったです。
限られた時間で密な打ち合わせができていたと思います。着工直前まで希望を言わせてもらえたので、思い描いていたクリニックにできたのかな、と。

藤田ドクターと弊社担当

移転を考えるドクターへ
メッセージ

今やっている医院のどこを改善したいかってどの先生も考えていると思うんですよね。その想いをどれだけ伝えることができるか、拾ってもらえるかが結構大切です。私はたまたま近い土地で移転することができましたが、既存の患者さんと離れず移転できるように、できるだけ近いところ(土地)が見つかると良いですね。一度賃貸物件で医院を開業してからの移転は、スタッフも育っていますし、患者さんも定着してくれて、経営の自信を持って移転新築の計画ができると思います。

POINTワンポイント

開業のポイント

1理想を
実現できる

移転新築であれば既にご自身のスタイルが確立しているため、ご希望に合わせてプランを立案し、理想のクリニックを建築できます。また、事業収支が予想できるため、無理のない事業計画が立てられるというメリットもあります。


2スタッフの
存在

新規開業の場合、開業と同時にスタッフ募集をし、人員の確保から教育までを行わなければいけません。比べて、移転の場合は、既に協力なスタッフが存在するため、患者さんの為にできる建物や設備の検討にエネルギーを注げます。


3計画地選定
について

移転する際、重要なのは既存の患者さんが通える範囲内に新築すること。遠方に移転した場合、通えなくなってしまう患者さんもいます。移転先の条件にもよりますが、既存と新規の患者さんのバランスを見て現在の事業収支がプラスになることが見込める計画地を選定すべきです。