interview with doctorvol.03ひだまり歯科クリニック様

ひだまり歯科クリニック:松岡裕樹ドクター

ひだまり歯科クリニック
松岡裕樹ドクター

鶴見大学歯学部を卒業。
大学病院、埼玉・神奈川でのクリニック勤務を経て、平成27年、裾野市にて「ひだまり歯科クリニック」開院。

奥様は経営パートナー。
信頼関係が開業の
成否を左右する。

人が自然と集まる、居心地の良い医療空間を目指したドクター。 共同経営者としてドクターを支える、奥様へのインタビューもご覧ください。

ひだまり歯科クリニック

開業はなかなか予定通りに
進まないもの

ドクター:当初、僕は開業するつもりはなかったのですが、先輩や後輩が開業していくことに刺激を受けて、次第に開業の意思を固めました。ですので、開業を意識したのは本当に2~3年くらい前です。

奥様:私はどうしても家庭と子供を一番に考えてしまうので、開業することへの不安感はありました。 ちょうど下の子が1歳になった頃でしたので、正直子供のことで頭がいっぱいでしたし……。でも、開業するという話になった後、院長は開業に向けての思いをしっかり話してくれましたし、行動で示してくれたんですね。口先だけでなく、実際に動く姿を見て、これなら大丈夫かなと少しずつ不安感が消えました。やる時にはしっかりやってくれる人だという信頼はありましたから。

ドクター:いつ頃までに開業したいという目標はありましたが、なかなか予定通りにはいかなくて……。結局日程に関してはあきらめて、良い物件を探すことを優先させました。 開業の準備期間は、短ければ焦ってしまうし、長すぎるとモチベーションが続かない。1年ぐらいを目安にして、あまり長くかけないほうが良いのかなと思います。

ひだまり歯科クリニック

経営者としての
ノウハウを学ぶ

ドクター:開業時期を遅らせて、その間約一年ほど、先輩のクリニックに勤務しながら、開業医としての勉強をさせていただきました。勤務医時代は、知識力、技術力、人間力を身につけることを中心に行っていたのですが、開業医というのは全然違うんですね。
開業は一人ではできないんです。スタッフ教育やマネジメントも必要になる。「自分のクリニック」の特色をどうやって出すか、そのためにどうやってスタッフと協力するか、そういうことを学んだ一年間でした。僕は少し特殊なケースで、開業準備期間中は週4日ぐらいの勤務だったので、あまり打ち合わせや諸手続きが大変だったという感覚がないんです。もし普通に勤務されているドクターだったら打ち合わせのための時間を造るのも難しいし、平日に役所に書類を提出したり、銀行に行ったりというのも大変だと思います。

奥様:院長が薦めてくれて、「夫婦で共同経営者になろうセミナー」にも参加しました。 私たちは、どちらかがメインとなってどちらかが支えるというよりも、二人で力を合わせて頑張ろうという形。同じ立ち位置でないと、お互いの熱量が違ってしまったかもしれません。立ち上げに関しては、二人で共同経営か、中途半端に携わらず片方は完全ノータッチというスタンスが良いねと、話し合って決めました。セミナーは夫婦としての当たり前のことを再確認するような感じでした。お互いにありがとうと言うとか、スキンシップを欠かさないとか。事業が成功しても家庭が幸せでなくては意味がないので、共に仕事をするなら余計に、夫婦としての基盤をしっかり持つことはとても大切なことだと思います。



平成建設との出会い

ドクター:三島に引っ越してから、平成建設の看板を良く見るなあとは思っていました。開業はコンサルタント会社に頼むという選択肢もありましたが、まずは自分で出来るだけやってみようと思い、平成建設の看板に「医院開業支援」と書いてあったことを思い出しました。そして直接メールをしたのが最初のコンタクトです。平成建設さんからこの物件の賃貸契約の提案をいただいて、条件面の折り合いがついたのですぐ決めました。その後は、資金計画、設計、施工、ロゴデザインの打ち合わせなど、いただいた提案が次から次へとスムーズに決まって、終わった後で考えると、そのスムーズさが一番良かったなと思います。

奥様:共同経営者として、可能な限り、打ち合わせには同席させていただきました。私はフロントに立つので、カウンターの高さや収納の位置など、フロント周りについては意見を採り入れていただいています。ソファの形やキッズスペースの感じなど、全体的に、子供を持つママ目線で色んな提案をしましたが、院長は何を言っても「いいんじゃない」と採用してくれました(笑)。

ひだまり歯科クリニック
ひだまり歯科クリニック:受付とキッズスペース

ひだまりのような
クリニック

ドクター:飲食店だった物件を居抜きで借りて、全面リフォームしています。設計面については、僕の希望を全部叶えてくれたなという感じで、不満はありません。いかにも「歯科医院」という風にはしたくなかったので、木の質感を生かした内装や、天井を高く取った吹き抜けは良かったと思います。特に待合室は「ひだまり」の温かな雰囲気があり、初めて来られた患者さんが天井を見て「おっ?」という顔をされたりするので、満足しています。良いなと思うのは、何かあった時に連絡すると、すぐに駆けつけてくれることですね。

奥様:木の温もりが感じられる、温かみのある待合室はお気に入りです。治療して帰るだけでなく、自分に対するご褒美だったり、気持ち良くなって帰れる場所であるよう、患者さんへの応対は温かな笑顔を大切にしています。



患者さんに共感していただける
クリニックへ

ドクター:歯科はコンビニの1.6倍あると言われる時代です。患者さんが歯科を選ぶ時代ですから、当院のシステムや雰囲気、考え方が良いなと思ってくださった方が来院される。だから、応対するスタッフがどれだけ医院の理念やポリシーを理解して、共有しているかが重要になります。
当院はただ歯の治療に来るのではなく、来ることで元気になって帰れるような場所にしたい。だから初回の診察は、その方の生活環境から原因を探るため、一時間ぐらいお話をさせていただいています。虫歯になった、治ったというサイクルを繰り返すのではなく、根本的な治療をしていきたいからです。
もともと自分の名前を冠した歯科医院にはしたくなかったので、名前は「あおぞら」とか「にじいろ」とかを考えていたんですが、奥さんが「ひだまり」という提案をして決まりました。開業してから、フロントに立っている彼女には本当に助けてもらっていると実感しますね。彼女の「人の良さ」が当医院のイメージに大きく影響していますから。フロントは大切な役割です。まるで陽だまりのように居心地の良い空間づくりを今後も目指していきたいです。

ひだまり歯科:受付

開業を目指すドクターと
そのご家族へ

ドクター:開業を決めたら、テンションが下がる前に動き出すこと。自分のポリシーをスタッフに理解してもらうための努力をすること。僕は繰り返しスタッフと話をしたり、一緒にセミナーに参加したり、ミーティングを頻繁に行ったりしています。そして、開業が成功しても家庭が崩壊しては駄目なので、夫婦の話し合いは密にして、信頼関係を強めることでしょうか。

奥様:サポート陣を増やすこと!
家庭、経営の両方をうまくこなすには、少しの間でも子供を預かってくれる相手が不可欠だと思います。どれだけサポートを得られるかによって、開業に向けての不安感は増減しますし、開業後の経営にも大きく影響すると思います。 私たちのサポート陣には本当に感謝しています。

POINTワンポイント

開業のポイント