interview with doctorvol.02ふじわらクリニック様

ふじわらクリニック院長:藤原幸治ドクター

ふじわらクリニック院長
藤原幸治ドクター

静岡県立沼津東高等学校、弘前大学医学部を卒業。救急医療センターや地域中核病院勤務を経て、平成26年、沼津市にて「ふじわらクリニック」開院。

重要なのは
「病気にならないこと」。
地域への啓蒙と
慢性期のケアに尽力。

多くの病院で、急性期の患者さんを治療してきたドクター。
退院した患者さんのケア、生活水準を保つための生活習慣病の予防など、新たに地域のかかりつけ医として一歩を踏み出されました。

進学

進学と転勤を機に、
開業計画をスタート

開業を決めた一番の理由は、子供の進学に合わせて教育環境を整えてあげたかったからです。 大学病院や地域中核病院の勤務医は勤務地を選ぶことができませんから、小さい頃から転勤に次ぐ転勤でそろそろ腰を落ち着かせなくてはと思っていました。 7年前に地元の沼津に転勤になったこと、子供が進学の時期を迎えたことから開業を決意しました。開業は様々な方に影響するので早目にスケジュールを伝えることは非常に重要です。上司には開業計画に着手した時点で、患者さんには建物の完成時期が決まった時点で報告しました。

設備機器

土地を探しながら、
じっくりと動線や機器について検討

漠然と開業を考え始めたのが40代前半、具体的な計画に移したのが40代半ばでした。 既に開業している先輩や同期の仲間からコンサルタントを紹介して貰って、まずは土地を探しました。コンサルタントに相談してから2年間ほど、なかなか希望に添った土地に巡り合うことができなかったのですが、 その間にクリニックの内覧会に参加したり、開業済みの知り合いのクリニックを見せて貰って、インテリアや外観、駐車場の配置についてなど色々検討しました。 じっくりとクリニックの動線や導入機器、設計について検討を重ねることができたのは良かったと思います。

平成建設との出会い

平成建設との出会いは、コンサルタントや薬局さんから、土地を探すなら平成建設が情報量豊富ですよと紹介して貰ったのがきっかけです。
平成建設では、今すぐ契約できるもの、数年後に契約できるものなど、土地を契約可能な時期ごとに分類して紹介して貰いました。
その中で「ここはいいね」という土地が見つかり、最初は数年後という条件だったんですが、
その後すぐに契約できることになって、本当にこういうのはご縁なんだと思いました。
最終的に、開業を決意してから開院に漕ぎ着けるまで5年くらいかかりました。

実際の現場の様子

SE構法のメリット

土地探しのあと、平成建設では様々な工法で建築が可能ということでそのまま施工もお願いしたところ、鉄骨造と一緒に「SE構法」という構造を提案してくれて、鉄骨造と比べた時のメリット・デメリットを説明して貰いました。 最終的には、減価償却の面でメリットの大きいSE構法を選びました。予定通りに開院できるよう、工期が遅延しないことを願っていましたが、きちんと遅れずに竣工し、予定通りに開院できて良かったです。 平成建設は地元の企業ということで情報量は非常に豊富でしたし、竣工後も連絡をすればすぐに駆けつけてくれるのが良いですね。※写真は、実際の現場の様子。SE構法は木造でありながら大開口・大間口を実現する工法です。

ふじわらクリニック:待合

かかりつけ医への想い

大学病院や地域中核病院というのは急性期の患者さんを治療する場所なので、どうしても入院治療が中心となります。 医師不足の問題から、勤務先がぐるぐるとローテーションせざるを得ないのも問題ですね。 勤務医をしていた時から、退院して自宅に戻られた患者さんの、その後をケアしたいという気持ちがありました。病気によっては、治療が終わり退院しても完全に元の状態には戻らず、生活の質が以前と変わってしまうことがあります。 ですから一番重要なのは「病気にならないこと」、病気の予防です。これからは地域のかかりつけ医として、発症前に危険因子を管理すること、生活習慣病を予防することの重要性を啓蒙しつつ、慢性期の患者さんのケアを丁寧に行って行きたいと思っています。

鈴木徹也ドクター

開業を目指すドクターへメッセージ

建物は一度建てたら何十年も使うものなので慎重に検討するべきです。
開業までの期間は限られているので、決めなければいけないところは順序良く決めて、検討するべき点は時間をかけて決める。
時間に追われて慌てて決めるのではなく迷って決めたものならば、きっと後悔はしませんから。勤務医にとって開業とは全く未知の世界。
どの時期までに何をするべきなのか、そこは専門の企業にお任せした方が良いですね。

POINTワンポイント

開業のポイント