最後の砦は、紙

平成建設で建てたお住まいはもれなく、このロゴマーク入りの紙で、ぐるりとくるまれているんだそう。どれだけ平成建設をアピールするのか……というわけでなく、平成建設があなたのお住まいを守りますよ、みたいな意思表示かもしれません。じゃあ、この紙がどのような役割を持つのか、バルコニーで紙貼りを施工していた大工・古舘に聞いてみました。


「すみません、平成建設の社員として初歩的な質問してもいいですか。なぜこの紙を貼らなくてはいけないんでしょう?」

「何で、えーとね」といいながら、古舘が手を止めて、解説をしてくれました。

「この紙は防水紙といって、水をはじく作用があります。紙のくせにね。」といいながら、バルコニーに溜まっていた昨晩の雨をピピっと防水紙の余りきれにかけてみてくれました。ふむ、確かに水をはじいて玉になりました。


「木は水に弱いから、防水紙を巻いて、水気から保護してあげる必要があるんだよね。 この上からもちろん外壁を貼るし、外壁にもきちんと防水効果があるんだけど、万が一ってことも考えて、用心ということで。」
防水紙は、最後の砦として、木の構造体が傷まないように守ってくれているんですね。



「そしてこの紙、水ははじくけれど水蒸気は通すので、木が呼吸できます」
まるで高級なレインウエアみたいですね。雨ははじくけど、中は蒸れない、みたいな。

「そう、実は、平成建設の防水紙はちょっと高級なものを使っています。キラキラしているのはアルミが混ざっているからなんだけど、これに遮熱効果があって、家の温度を上がりにくくしてくれています。」
キャンプ用品とか防災用品に入っている、アルミブランケットみたいなことですかね。

「薄いから、大したことないと思われるかもしれないけど、効果はちゃんとあると思うんだ。この紙1ロールで50mあるんだけど、1件の家で5~6本使うんだよね」
え、約300mくらい巻くってことですか?これだけの量を巻けば、効果がありそうですね!




「いや~、それにしても暑いよね。この時期の外作業ってホント大変でさ……」

と話す古舘に、太陽光が降り注ぎ、防水紙で反射した熱が当たります。うん、本当に暑そうです!お疲れ様です!!