工になりたい。人一倍強い思いを胸に入社したのが、大工工事部の是枝だ。知り合いの工務店へ見習いで入るという話もあったそうだが、大卒で大工を募集し、大規模に育成しているという平成建設の姿勢に魅力を感じたという。
「当時は大工になれるんだということ自体に喜びを感じていましたね。仕事は難しくも楽しく、特に先輩大工の方々に、仕事を褒めてもらえると自信が持てました」
そんな是枝には、思い出深い出来事があるという。初めて担当責任者を務めた物件でのこと。当時の力量では難しい、カウンターを製作する仕事があった。
「一度失敗してしまい材料を無駄にしてしまったんです。新しい材料を取り寄せて二度目に取り掛かる際、『また失敗したらどうしよう』という不安から手が震えてしまい、なかなか手を付けられませんでした。『自分は本当にこの道で生きて行けるのか?』と自問自答を繰り返し、半ば無理やり『自分はできる!』と言い聞かせ、深呼吸をし覚悟を決めて刃を入れました。あの時の感覚を今でも大事にしています。その時に、この道で生きていくために必要な覚悟と、レベルの高い仕事を乗り越えたときの達成感の大きさを知りました」
そんな経験を経て、今では現場を任される一方、大工工事部のサブリーダーとなった是枝。首都圏で若手の教育や人員計画にも取り組んでいる。仕事に対する意識も変わってきたという。
「若手社員の頃は、とにかく自分が思い描く大工像を体現する事に軸足を置いていましたね。今振り返ると、客観的には硬い・尖った大工だったと思います。現在は社会人・会社人としての経験や知恵も付いてきて、周囲の声に耳を傾ける余裕も持てるようになり、物事に対して柔らかく・丸く対応できるようになってきたと思います」
変わったのは自分だけではない。会社全体の規模も入社時と比べたら格段に大きくなり、平成建設というブランドを確立していく時期だと感じている。
「ブランドの中核を担うのは社員職人の大工集団だと思う。平成建設の大工であることに、こだわりと誇りを持って成長し続けていきたいですね」


大工 是枝 圭
2004年入社
大工工事部チーフリーダー
学生時代から家具製作などを通じてものづくりの魅力に触れ、大工仕事を最良の条件で行える会社として平成建設を選ぶ。2008年に厚木支店に配属となり、首都圏の大工18名を取りまとめている。


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