外資の設計事務所でのイギリス勤務、国際空港や駅舎等の公共施設、リノベーションの設計を経て平成建設に入社した幸福実和が語る、幸せのカケラとは。

 

さんは何をしているとき「幸せ」を感じるのでしょうか。まあ、そんなことを聞かれても「なにを大げさなことを聞くのだろう」と思う方もいらっしゃるでしょうし、「ちょっと恥ずかしい」と感じる方もいると思います。
では、幸せのカケラは? と聞かれたらどうでしょう。私はこれには、大手を振って「幸せ」とはちょっと言えないけど、やっぱり嬉しいこと楽しいこと、大きな「幸せ」につながる小さな欠片たちのこと、少し気軽にスッと発せられる言葉たちのことかと想像します。今日はそんなちょっとしたことをお伝えしたいと思います。

 

『娘と過ごすこと』
まあ、当然ですね。でも振り返ってみると自分の今までの仕事のやり方からは、家族が一番というのは自分でも想像できませんでした。それまでは家族との時間を割くことより仕事への注力だけを考えていたと思います。それで良いと考えていましたから。
そんな私にとって子供が生まれたことは、当たり前ですが非常に大きなターニングポイントでした。

『緑を育てること』
小さな専用庭で芝生を植えたり、野菜を植えたり、収穫したり、花を植えたり。あまり似合わないかもしれませんが、世話をするのは好きです。

『車の運転をすること』
娘が一緒に遊んでほしいのか、後ろの席に座ってほしいといわれるので、最近はあまりできていませんが、運転することは純粋に楽しいですね。多分日常から非日常に簡単に切り替えられるからでしょうか。電車通勤の私にとっては特にそう思います。

『Macをつかうこと』
大学生の時Macに出会い、以来20年超のアップルユーザーです。
ソフトとハードを一体で開発するアップルの姿勢が好きです。最近はもっぱらiPhoneしか使っていませんが。

『写真を撮ること』
大学の授業で建築写真を撮る機会があり、その際に一眼レフを入手したことがきっかけです。その頃はまだフィルムカメラでしたので、1枚がとても貴重で撮るまでに相当時間をかけて検討していました。今はデジタルですのでそんなことは気にしなくなっていますよね。あと、撮影対象が建物から人物(主に娘)にシフトしています。

『音楽すること』
最近は専ら通勤電車の中で聞くことになっています。小学生のころからトランペットを吹いていて、中学・高校は音楽三昧。特に高校では打楽器に転向してバンド活動や吹奏楽など、まさにドップリとやっていました。今は楽器も持っていませんが、娘と遊びでタイコ共演しています。

 

そして建築設計すること―

建築設計に興味を持ったのは実は大学受験時でした。意外ですかね? でも私の同級生たちでもそんなものでしたよ。でもそれ以来、ずっと設計に関わり続けてきています。建築の醍醐味は誰かの想いや希望など、目に見えない、言葉で表現しにくいものを代弁して建築の言葉に置き換え、さらにそれを体験できるように現実化するプロセスにあると思います。
そんな建築設計で、自分が心に留めていることは『シンプルであること』『《デザイン》に強度があること』
うーん、もう一つが出ない……強いて言えば『長く使えること』でしょうか。
もし私の話に興味を持っていただいたら、お会いした時にでもお気軽に質問してください。

 

Sanekazu Kofuku
1969年東京青山生まれ。東京理科大学から東京工業大学大学院を経てリチャード・ロジャースへ。ロンドンでの大プロジェクトを経験した後、2004年ブルースタジオに入社し、革新的リノベーションを先導。2010年平成建設入社。

 

 

 

シンプルな設計。その思いを伝えるには、手書きの図面が不可欠という。