力を正当に評価されない社員は、やる気を失う――
それが、秋元社長が営業時代に、様々な会社を訪問して得た実感。
彼がたどり着いたのは、「平社員だったらどんな制度がいいか」という視点の人事制度だ。

 

チーフリーダー〈CL〉投票制度

チーフリーダーとは、一般的には部長にあたるポジション。平成建設ではチーフリーダーをその部に所属する一般社員が投票で決めている。チーフリーダーは自分の右腕・左腕となるリーダー、サブリーダーを任命する。部下の信任を得ていなければ、十分な仕事の成果を得ることは難しいであろうという考えに基づいたシステムである。
懸念されるのは人気投票にならないか、ということ。だが現実には「仕事ができるか」「信頼できるか」「ついていけるか」という評価基準で冷静に投票されている。
この制度により、一度役職を得れば安心ということは無くなる。緊張感を持った職場環境になるのだ。

 

360度評価制度

社員を評価するのは、部門と関連部署の上司・同僚・部下の10数人だ。毎年2回、春と秋に査定を行っている。評価は30項目程度あり、部門ごとに異なる技能的な項目と、「部下の相談に乗っているか」など各部門に共通する項目が組み合わせられている。
一般的に多くの企業は人事部や上司など、特定の人が人事評価を行うため、評価が偏る危険性がある。この仕組みでは周りの人たちから広く評価を受けるため、相性などによって数値が大きく変わることがない。
この制度により自分では気づかない長所や短所を知ることができる上、多面的に自分の評価を知ることができる。