土屋和之 平成5年入社。創業期の大工として、現在の大工集団の核を作った一人。

 

工の仕事とは、表に出る部分だけではない。
外から見えない仕事も多く、それだけに〈こだわり〉は大工の素質として不可欠であると土屋は語る。

「例えば、壁の中は完成してしまえば見えなくなります。そこでどれだけきっちりと仕事をこなすかが大事。自分の仕事にプライドを持っていれば、手を抜くことは考えられません」。平成建設の看板を背負っている大工は、お客様に対して大きな責任を負っている。仕事を任せてもらっていることに誇りを持たなければならない。

建設会社の大工という立場から、監督や設計士と意見を交換することも多い。「普通に日当をもらうだけなら、言われたとおりにすればいい。だけど、平成建設の大工は違う。もっとこうした方がいいのではないか、と吟味します。実際の素材を前に、設計士と議論することも当たり前。良い家、良い仕事、つまりお客様のために最善を尽くすというのはもはや文化と言ってもいいかもしれません」

若手を束ねる立場の土屋だが、大卒で入社してくる若手は頭の回転が速く、仕事を覚えるのが早いと感心する。「昔はなかなか仕事を任せてもらえなかったもの。誰よりも現場に早く行き、掃除をしたり先輩の仕事をまねたりして少しずつ信頼を得て、やっと仕事を任せられたのです。そうして得たものなら、誠実に、何よりも大事に仕事をこなすはずです」。若い大工にはその厳しさを少しでも伝えたいと考えている。

若手曰く〈背中で語るタイプ〉で、口数は少ないが、仕事に対する誠実さと厳しさで、土屋は大工集団を牽引している。