職人と共にいい住宅をつくりたい。

有能若手設計士3人が本音で語る。腕利きの大工とつくる、より良い住まいとは。

岡悠志×大谷誠×後澤慧

 

方の建設会社という職場を選ぶ設計士達。
〈高学歴〉という肩書きを持つ彼らは何を思い働くのだろうか。
「この会社の本質はものづくりですから、それを実感できる場所という意味では分かりやすい会社です」という大谷だが、表情はかたい。彼らはものづくりの会社であるが故に、苦悩も抱えている。その最たる例が〈何でもできてしまう〉ということだ。「もし限られたことしかできない会社なら、その分野に特化できます。でも、何でもできるということは、お客様からしたら〈特徴の無い〉会社ということになってしまいます」

設計士としてすばらしい建築、空間を提供したい反面、予算と時間とのせめぎ合いで、疲弊していくこともあるという。「特に住宅ではできるだけ大きく広く、いろんな使い道ができて、遊びがないことを望まれることが多いんで
す」と語るのは岡。空間には適正なサイズ、必要な遊びが不可欠であると言う。

「自分が納得していなくても、図面を書かなければいけないことはありますよ。提案しても受け入れられないのは悲しいですね。建物が立派なのに、庭がないのも切ないです」と後澤は言う。お客様が求めるものとのギャップはあって当たり前。その中で何を提案できるのかが設計士の腕だ。「平成建設のカラーが出し切れていないんです。でも、それはこれからだと思います。同期にはもちろん職人もいますが、お酒が入ると、いつもこうしたい、こうすればいいという話になってしまいますね」

彼らのモチベーションはすばらしい建物を建てることだけではない。職人とふれあい、よりよいものを作ろうという姿勢が会社に溢れていることが大きいのだ。「本当にすばらしい職人がそろっています。彼らとの仕事は何にも変え
がたい経験です。職人魂と設計力、この二つを組み合わせたブランドイメージを作っていきたい」。これからの平成建設を作っていく彼らのまなざしは熱く、鋭い。

 

僕たちが思ういい家 天井高を低く設定することで、軒天と天井をフラットにした住宅。屋根を薄く見せ、水平のラインを強調している〈沼津市T 様邸〉。