「フリープラン」を謳いながらも、実際には「基本プランにアレンジメント」程度の変更しか出来ない企業が存在する中、平成建設の住宅は真の意味で完全オーダーメイドと言える。 一軒一軒が全く違うそのプランニングは、お施主様のご家族やライフスタイルを考慮するのみならず、更にご家族の十年後、二十年後のあり方までを考えた上で提案されている。
また、施主支給品を活かした住まい造りも多い。 お客様から”この家具が映える家を造って下さい”というご希望や、”以前の住まいの一部を再活用して欲しい”というご希望を寄せられる機会は多いのだが、 それらイレギュラーなパーツを上手く住まいの中に取り込み、活かすプランニングを行うためには、技術は勿論のこと、担当する人間に「手間を惜しまない」姿勢が求められる。 設計士や施工担当の大工・多能工の手間を惜しまない姿勢、「お客様のための家造り」に対する意識の高さは、常に平成建設の特長として上げられるものの一つだ。施主様が用意された家具を採用したり、かつてのお住まいで使用していた建具をインテリアに再活用することも多い。
「大正浪漫邸宅」プロジェクトの中心となったU様邸でも、多くの施主支給品がデザインに取り込まれている。 お施主様であるU様ご夫妻は、理想の住まいに対する明確なビジョンを持たれておられ、気になった住宅雑誌や建築記事、訪問したレストランや旅館の構造などを、時間をかけてファイリングされていた。 お施主様のご希望は【時を経て味わいを増した古材を活かした家】。 京町家のような通り土間、明治から昭和初期の建具やアンティークの照明、寺社で使われていた柱や梁…… そういったお施主様のご希望を取り入れ、更に【素材を魅せる・風合いを楽しむ】ことを考えたデザインを目指して、古材による「再生」と「循環」をテーマに据えた【大正浪漫邸宅プロジェクト】は、 角谷(設計士)、土屋(大工)をはじめとする、古材の扱いに長けたメンバーの下で始まった。
理想を求めてお客様と全国脚光
設計担当となった角谷は、お施主様と共に奥飛騨・山梨・静岡・箱根の各地を飛び回り、多くの建物を見て、お施主様の「理想の住宅」のイメージを共有した。 また、解体された民家や寺社の古材を集めたギャラリーに何度も足を運び、多くの材の中からイメージに近いものを見つけ出しては、空間全体のバランスや周囲の素材との相性を考え、どこにどのように活用すると良いのか、加工はどこまで手を入れるのか、取り付け可能かどうかを慎重に見立てていった。
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