具をオーダーで作るというと、ハードルが高く、高額と思われるかもしれない。しかし空間の条件や個々のこだわりによっては、既製品では対応できないこともある。その空間や目的のためにデザインされた家具は場にしっくりと馴染み、気に入ったアイテムを傍に置いて使う喜びを、存分に味わせてくれるだろう。
 LDK部分の家具は床の色に合わせてダーク色に塗装し、シャープなデザインで統一した。 しかし、ひとつ柔らかいイメージの家具を入れて抜け感を出したいと考え、センターテーブルをオリジナルデザインしたものが上写真中央の《ひらっとテーブル》。A2の図面も広げられる大きな天板を、布を広げたイメージで四隅を「ひらっと」持ち上げる様に削ったのが名前の由来。他の家具はダーク色で揃える中、このテーブルのみクリア仕上げにし、色にも変化を付けた。脚はステンレス製で細く、スマートに。お目見えしてからお客様をはじめ社員、業者さんから問い合わせを頂くほど評判が良い。ある日ショールームにご来場されたお客様の目に止まり、そのままお買い上げ頂いた。この写真のテーブルは2代目。今回モデルを務めた奥村設計士(男性)も自宅用に購入。製作を依頼した工場にはいつでもこのテーブルが作れるように型が保管されている。
左写真のテーブルと椅子は、ブラックチェリーを使用。ゆったりした椅子でも6名が囲めるようにお誕生席を設けてデザインした。打合せ室では部屋毎に趣向を変え、それぞれのブースに樹種・機能の異なる家具が置かれている。