静岡県の晴れの天気予報を確認した後に、新潟県の雪の天気予報が気になるのは、やはり実家が新潟にあるからでしょうか?
こんにちは。
営業部の相田です。

箱根への登り口にある旧東海道の松並木の名所では、冬の風物詩といえる「こも巻き」をされた松を見ることができる季節となっております。
三嶋大社前から箱根方面に向かって旧街道を進み、

箱根への坂道を登っていくと・・

旧街道が愛宕坂といわれる坂辺りから石畳の復元がされております。

そこを更に登っていくと・・
国道1号線沿いに見られる冬ならではの松並木の光景です。

車ですと一瞬で通り過ぎてしまうと思いますので、是非皆様お散歩がてらお出掛けください。
さて、この「こも巻き」ですが、
新潟育ちの私は静岡に来たばかりの頃に、この景色を見て
「静岡にも冬囲いがあるのだな~」と勘違いしていたものでした。
(「冬囲い」をご存じない方が多いと思いますので下記リンクにてご確認ください。雪国の冬支度の風物詩です)
↓リンク コメリ様 ホームページ
冬の風物詩として有名な金沢の兼六園の「雪吊り」も冬囲いの一種になるのですね。
恥ずかしいので顔を隠しましたが、私の幼少期の写真にも植木の「冬囲い(雪囲い)」が写っていました。
(冬囲いが雪の重みで倒れがかっていますが・・)

雪が多かった昔は、冬の訪れ前に行われていた恒例の冬支度した。
「腹巻」みたいなイメージだったので、松の木を寒さから守るための冬囲いと私が勘違いしていた松の木の「こも巻き」ですが、
なぜ昔からされてきたのかというと、、、
健康であったはずの松の木をあっという間に枯らしてしまうことで知られる「松くい虫の駆除」を目的として行われてきたそうです。
これは藁で巻いた部分に「松くい虫」が越冬のために集まったところで、春先にそれを外して燃やしてしまうことで一網打尽に駆除しようという駆除手法です。
ただ、最近ではこの駆除手法では害虫を集めて駆除できないのではという専門家の見解から、各地の松並木の名所でも無くなりつつあるということです。
※詳しくは下記にリンクを貼り付けました。静岡新聞の記事をご確認ください。
↓情報引用元リンク 静岡新聞 2019.12.8記事

松の木を守ろうとした先人の知恵である「こも巻き」が、現代の研究等で否定をされ、もしかしたらいつか見られなくなってしまうかもしれないということを考えると何か物悲しさを感じますね。