伝統を受け継ぐ現代の技 工芸藝術4人展

漆、陶器、金属、硝子。
4つの異なる素材を用いた工芸作品をお楽しみください。

平成記念美術館では3月3日(火)から4月2日(木)まで、漆芸・陶芸・金属工芸・硝子工芸の、4つの異なる素材を扱った作品を同時にご覧頂ける「工芸藝術4人展」を開催します。
当代を代表する人気作家の共演です。ぜひ平成建設世田谷支店併設「平成記念美術館 ギャラリー」まで足をお運びください。

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蒔絵の華やかさと木製素地の風合いを楽しむことのできる木地蒔絵。伝統的な漆芸技法を駆使し、作品を制作しています。

「白雨」 W62.0×H2.9×D24.3cm

漆芸
内野 薫 UCHINO Kaoru

日本工芸会正会員
東京藝術大学非常勤講師

1951 愛知県名古屋市に生まれる
1975 東京藝術大学工芸科 卒業
1977 日本伝統工芸展 初入選(以後連続入選)
1980 東京藝術大学大学院 美術研究科 漆芸専攻 修了
1983 日本伝統漆芸展 初入選(以後連続入選)受賞2回
1984 石川の伝統工芸展 入選(以後連続入選)(金沢市長賞 受賞、奨励賞 受賞)
2000 金刀比羅宮本宮天井画木地蒔絵 復元制作従事(2004年終了)
2004 第51回日本伝統工芸展 朝日新聞社賞 受賞
2012 東京藝術大学創立125周年記念事業「漆芸 軌跡と未来」展
東京藝術大学美術館
木地蒔絵盤「白雨」出品

開祖が使用した「背戸窯」を継ぎ、伝統の手法と陶魂に裏打ちされた斬新で自由豪放な、エネルギー溢れる作品を創造し続けています。

「黒泥彩蜻蛉文花入(3羽)」 H18.0×W13.0×D13.0cm

陶芸
加藤 令吉 KATO Reikichi

日展会員
日工会常務理事
瀬戸陶芸協会会長
名古屋造形大学客員教授
東海学園大学客員教授

1953 慶長年間より代々陶業を営む加藤家の22代目として生まれる
1976 玉川大学文学部芸術学科 陶芸専攻 卒業
第8回日展 初入選
1979 朝日陶芸展 朝日陶芸賞 受賞
1985 第17回日展 特選 受賞
1997 第29回日展 特選 受賞
2002 第12回日工会 内閣総理大臣賞 受賞
2003 第34回日展で審査員を務める(同 第37回、第40回、第44回)
2006 第38回日展 会員賞 受賞

森に生きる鳥や小動物など自然の中から得たモチーフを、彫金の技法で詩情豊かに表現。工芸界における人気作家の一人です。

「深山叙情Ⅱ」 H150.0×W150.0cm

金属工芸
西山 邦彦 NISHIYAMA Kunihiko

日展会員
埼玉美術家協会会員

1947 長野県中野市に生まれる
1975 光風会展 光風工芸賞 受賞
1979 光風会展 第65回記念会友賞 受賞
第1回新工芸展 新工芸賞 受賞
1981 光風会展 会員賞及び文部大臣奨励賞 受賞
第3回新工芸展 奨励賞 受賞
1984 第16回日展 特選 受賞(89年 同賞 受賞)
新工芸展 全日空賞 受賞(90年 同賞 受賞)
1988 新工芸展 会員賞 受賞
紺綬褒章 受章
1992 新工芸展 内閣総理大臣賞 受賞
1994 第26回日展で審査員を務める
2000 第32回日展 会員賞 受賞
2007 埼玉県展 県知事賞 受賞
2010 埼玉県展 美術家協会会長賞 受賞

父・藤田喬平よりその技術と作家としての精神を継承し、風や雲、水といった自然現象へ目を向け、浮遊感のある独自の作風を確立しています。

「ラグーナ」 H43.5×W33.5×D25.0cm

硝子工芸
藤田 潤 FUJITA Jun

日本ガラス工芸協会理事長

1951 東京に生まれる
1984 個展開催(東京、大阪髙島屋 他、以降定期開催)
1996 '96 日本のガラス展 ブリヂストン美術館賞 受賞
2000 国際ガラス展 ― 器のかたち 優秀賞 受賞
2001 国際ガラス展・金沢 金賞 受賞
2006 九つの音色 IN 北京展 出品
2008 文化庁長官表彰
2011 藤田喬平・藤田潤 ― 色ガラスの美展 開催