武腰一憲 陶芸展 「色絵シルクロード行」

2016年12月1日(木)~12月24日(土)

武腰一憲 陶芸展「色絵シルクロード行」

現代九谷焼、最前線

現代九谷焼を牽引する武腰一憲。今展覧会では陶額の作品を中心に約70点を展示いたします。九谷焼の名工・九谷庄三洞の五代目を担う武腰一憲は、上絵付けを家業とする家の長男として素直に九谷焼を継ぎ、順調に展覧会・公募展などで受賞を重ねてきました。伝統の技の中に個性が光る作品は、若手作家として初期の頃から人気を呼びました。そんな中で、1995年(平成 7年)に転機が訪れました。シルクロードの地を旅し、街町のざわめきや民族衣装、天の色彩に魅せられたのです。特にウズベキスタン共和国の艶やかさは九谷の色と重なり、それ以降その作風がライフワークとなりました。鮮やかなサマルカンドブルーが力強く優しく語りかけ、悠久の時間が流れる作品たちを、どうぞお楽しみください。

作家略歴

武腰 一憲Kazunori Takegoshi
1956年 九谷庄三洞善平窯・四代善平の長男として石川県能美市寺井町に生まれる。
1979年 金沢市立美術工芸大学陶磁専攻 卒業
1980年 日展初入選、以降入選を重ねる。特選2回受賞 審査員4回就任
1981年 日本現代工芸美術展初入選、以降入選、受賞を重ねる。審査員6回就任
1986年 石川工芸美術展工芸大賞 受賞
1988年 シンガポール芸術祭選抜出品
初個展、以降日本橋三越本店・横浜髙島屋、銀座和光ホール等で多数開催
1995年 第18回伝統九谷焼工芸展大賞 受賞・受賞作石川県立美術館 買上
ウズベキスタン共和国訪問
1998年 「九谷焼の100年」展(パリ)選抜出品
2007年 ウズベキスタン共和国首都、タシケントビエンナーレ出品・同国再訪
2012年 里文出版刊行の「美術工芸の明日を担う二十人」に選出される。同記念展選抜出品
2014年 第53回日本現代工芸美術展文部科学大臣賞 受賞
2015年 北陸新幹線開業にともない新装されたJR金沢駅に陶板制作
現在 (公社)日展会員、(一社)現代工芸美術家協会理事、石川県陶芸協会常任理事

展示会概要

  • 開催期間2016.12.1(木)~2016.12.24(土)
  • 会場平成建設世田谷支店併設 平成記念美術館 ギャラリー
  • 観覧料無料
  • 問い合わせ先03-3426-1103(平成記念美術館ギャラリー)