雑記

お気に入りの「偶然」

夏至を過ぎましたがまだまだ日の暮れる時間も遅いので、就業後にじゃあナイターでも行こうかと同僚と向かった横浜スタジアムの階段を駆け上がった先に広がる視界に夕焼けはまだそこに居てくれます。暑さも増してきました、皆さまいかがお過ごしでしょうか。平成建設藤沢支店設計課の長野です。

計画中のマンションが建つ地域の小学校で開催されるスクールゾーン協議会に参加してきました。通学路に面した計画地の安全対策の参考にと町内会長さんからお声掛けがあったのです。朝夕の通学児童の見守りに立たれている父兄や近隣のボランティアの方によるソフト面での対策ではなかなか解消しづらい道路事情を、歩道の整備や交通標識などのハード面による改善で補えないかを話し合う場に同席しました。平日10時開会に向け、授業真っ最中の子供達や廊下に掲示された水彩の絵画を脇目にしながら家庭科室まで辿り着くと、70名を超えるPTAや自治会、町内会、校外委員の方々、そして私たちのように校区内で計画中建設中の工事会社、行政からは区役所、土木事務所、警察署、中高等部の先生方、バスやタクシー会社といった交通機関など多彩な顔ぶれがすでに勢揃い。普段すれ違っていても接点を持ちえない地域社会の多層性を肌身で感じつつ、子供達の喚声や給食の懐かしい匂いが漂う中、安全に登校できる環境は誰しもが安心に暮らせる街と地続きなのだという堅い芯を共有できる機会となりました。

 

偶然居合わせたあるシーンある一コマの映像が、その後の生活に少なからず影響を与えてしまうきっかけになることがあったとしても、果たしてこの選択がその分岐点だったかを私たち自身は知る由もありません。歩んできた道程を運命ととるか偶然ととるかで変わるものは何なのでしょうか。自由のキャパシティを広げる選択が困難な時代にあって、日々の繰り返しに馴らされることなく目を凝らし、改善への端緒を見過ごさずにいたいものです。